昨年に引き続き、最終ステージでなお、激しい総合争いが繰り広げられ、数秒差での決着となった2017年のパリ~ニース。 総合エースクラスの多くのトップライダーがティレーノ~アドリアティコに流れる中、むしろセカンドエース級の選手が多く揃ったからこその…
ラスト50kmに20%超えの激坂区間が連続するというハードな丘陵ステージ。アルデンヌクラシックやイル・ロンバルディアに匹敵するこの難関ステージを制したのは世界王者ペーター・サガン。 彼以外にはキンタナやウラン、モレマといった総合ライダーたちが肩を…
ティレーノ~アドリアティコのクイーンステージである、「テルミニッロ山頂ゴール」。 全長16.1km、平均勾配7%、最大勾配12%という、グランツール相当の難関山岳。 実際、シクロワイアードの記事によると、ティレーノ~アドリアティコが難関山岳を取り入れた…
フランス北部の最初の2ステージで、大きくタイムを失ったリッチー・ポート。 もはや、どう足掻いても総合争いには絡めないほどのタイム差を得ることとなった彼は、しかし、リタイアすることもなく、ただ走り続けることを選んだ。 そして彼は、第5ステージ、…
パリ~ニースもいよいよ終盤。 山岳ステージ3連戦の初日となった今日は、3つの1級山岳を含んだ厳しいコースで、ラスト1.2kmの登りは最大20%の激坂区間を含む2級山岳山頂フィニッシュである。 スタート直後に待ち構える1級山岳レスピグリエ(l'Espigoulier)峠…
ティレーノ~アドリアティコ第2ステージ パリ~ニース第5ステージ ティレーノ~アドリアティコ第2ステージ 初日のチームタイムトライアルに続き、ティレーノ~アドリアティコ第2ステージはいきなりの登りゴール。最大勾配15%の激坂区間を含む厳しいフィニッ…
ジュリアン・アラフィリップ、まさかの大勝利。 彼がこのタイミングで総合ジャージを着ることには何の違和感もないが、あれだけの走りを見せたアルベルト・コンタドールを20秒も上回って勝利したことが何よりも驚きである。 第2ステージのコルブレッリ、第3…
各種ステージレースが次々と展開され、ビッグネームたちがこぞってシーズン入りしている2月。 ワールドツアーレースが本格化していく3月を前にして、今年の有名選手たちの「足の調子」を見るにはちょうどいい時期である。 今回はこの、2月期の主要レースを振…
パリ~ニースと並び、本格ワールドツアーシーズンの開幕を告げる伝統的なステージレース。主催者はジロ・ディタリアと同じRCSスポルト。 イタリア半島を横断し、ティレニア海とアドリア海とを結ぶその行程から、「二つの海を結ぶレース」という異名でも知ら…
昨年は5勝。HCクラスでの勝利もあり、十分に実力のあるスプリンターであった。 それでも、ペーター・サガンという絶対的エースの合流によって、エーススプリンターとしてのその立場は危うくなる、かとも思われた。 しかし、彼の実力はサガンも認めるものであ…
勝利を確信し、両手を開く。 その瞬間、吐き出された咆哮は、ライブカメラを伝わって世界中の視聴者へと届けられた。 ソンニ・コルブレッリ。彼にとって初めてのワールドツアーチームに移籍した初年度に、待望のワールドツアーレース勝利を決めた。 これは決…
「ナセル・ブアニのライバル」という枕詞が常について回った。 そして、ジロ・ディタリアなどで勝利を重ねていたブアニと比べ、彼はそこまで、大きな目立ち方をしていなかったように感じる。 しかし昨年のパリ~ニースで1勝。そして何よりも、ミラノ~サンレ…
前編に引き続き、着順20位以内の選手たちを全レビューする。 今回は10位~1位。 レース名の由来となった「白い道」。今年は悪天候の結果、泥だらけの過酷なコースとなった。 第10位(+2分52秒) スコット・スウェイツ(ディメンションデータ) 第9位(+2分23秒) …
イタリア・トスカーナ地方で行われたワールドツアーランクのワンデーレース、ストラーデ・ビアンケ。 全長62kmにわたる「未舗装路」の存在が特徴的なこのレースについて、今回は「着順20位までの選手を全レビューする」という、いつもとちょっと違った方法で…
先週から始まった春のクラシックシーズン第2週の目玉はこの「ストラーデビアンケ」。 今回は、今年からワールドツアー入りし、より一層注目集めているこのレースをプレビューしていきたい。 ストラーデビアンケとは? 注目選手たち ティース・ベノート(ベル…