りんぐすらいど

ロードレース関連の記事が中心。https://twitter.com/SuzuTamaki

ツール・ド・フランス2017 コースプレビュー(3週目)

第17ステージで、2年ぶりの登場するクロワ・ドゥ・フェール(鉄の十字架)峠には、標高1700m地点にある湖「グラン・メゾン湖」がプロトンを待ち構えている。 いよいよ2017年ツールも、最終週「美しきアルプス」を舞台にした戦いが幕を開ける。 とはいえ、近年…

ツール・ド・フランス2017 コースプレビュー(2週目)

第12ステージのゴールとなるペイラギュード。12年ツール、13年ブエルタで登場したこの山は、常に霧で覆われているイメージだ。 2017年ツールのプロトンは、いよいよ2週目に突入する。 ピレネーと中央山塊が待ち受ける、厳しさと変化に富んだラインナップだ。…

ツール・ド・フランス2017 コースプレビュー(1週目)

デュッセルドルフ中心部にある、現代建築が並ぶメディア・ハーバー。昨年のモン・サン・ミシェルも美しかったが、2015年のオランダのような現代風の街並みもいいものだ。 いよいよ開幕が目前に迫る、ツール・ド・フランス2017。 今回はその1週目のコースにつ…

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2017

Embed from Getty Images 最終日まで総合争いがもつれ込む、激戦となったクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ。 ジロに引き続き、各チームに対する勝手な評価をつけていく。 ★の数は、そのチームに対する戦前の期待度と比べ高い結果だったかどうかを基本にしてい…

ツール・ド・スイス2017 注目選手プレビュー

ドーフィネとは異なる、「もう1つのツール前哨戦」ツール・ド・スイス。 出場メンバーは比較的、ジロ出場組なども多いものの、久々に復帰となるミゲルアンヘル・ロペスやワウト・プールス、ツールではエースとして走るヨン・イサギレなど、こちらにも注目選…

ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ2017 第3ステージ ハンマーチェイス

Embed from Getty Images The・カオス! ハンマーシリーズ第1戦「スポートゾーン・リンブルフ」第3戦は、前日のスプリントと同じシッタート・ヘレーンで開催された、14.9km×3周のチームTT方式の追いかけっこ「ハンマーチェイス」。 まず開催直前の段階で、前…

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2017 全チームスタートリスト&プレビュー

本日から開催されるクリテリウム・ドゥ・ドーフィネの、全チームスタートリストおよび、簡単なプレビューを行う。 参考リンク suzutamaki.hatenablog.com 1~ チーム・スカイ 11~ AG2Rラモンディアル 21~ クイックステップ・フロアーズ 31~ BMCレーシン…

ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ2017 第2ステージ ハンマースプリント

Embed from Getty Images ファンマルクしょう・・・り? ハンマーシリーズ第1弾「スポートゾーン・リンブルフ」第2戦は、オランダ・リンブルフ州中部のシッタート・ヘレーンで開催された12.4km×8周のクリテリウム形式のレース「ハンマースプリント」。 その…

ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ2017 第1ステージ ハンマークライム

Embed from Getty Images ベタンクール強かった! 一時はジロの新人賞を獲得し、パリ~ニース総合優勝など輝きを見せていたコロンビア人。 しかしホームシックにかかり突然のコロンビア帰郷。AG2Rを離脱し、モビスター入りした彼は、なかなか芽を出せないまま…

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2017 コースプレビュー

「ツール・ド・フランス」前哨戦いよいよ開幕! フランス南東部、アルプスにほど近いドーフィネ地方を舞台に繰り広げられる全8日間のステージレース。 アルプスを利用した厳しい山岳コースも多く含まれ、ツール・ド・フランスと同じASOによる主催ということ…

ジロ・ディタリア2017 総括

ファビオ・アルの欠場、ミケーレ・スカルポーニの悲劇、「ダウンヒル賞」を巡るあれこれ・・・ 開催前は不安に満ちていた第100回記念大会だったが、蓋を開けてみれば歴史に残る激戦。見事な3週間だった。 今大会を振り返り、各チームの所感を勝手に述べてみ…

ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ2017 プレビュー

ついに開催が決まった、新ロードレース「ハンマーシリーズ」の第一弾、「スポートゾーン・リンブルフ」。 Jsportsでの放送も決まり、あとは開催を待つだけ、というところまできたが、ここで今一度、今大会の概要の確認、そして注目すべきチームは一体どこな…

私的イケメンロードレース選手考

サイバナさんのところで以下のアンケートが行われている。 【アンケート】サイクルロードレース界で最もイケメン選手は誰なのか? - サイバナ 早速投票しようと思ったのだが、1位は鉄板なのだがそれ以降がなかなか決めきれない。 ので、個人的に「イケメンだ…

ジロ・ディタリア2017 第21ステージ

F1の開催地モンツァ・サーキットから、ミラノ・ドゥオーモ広場までの下り基調の29.3km個人タイムトライアル。 基本的にはTTスペシャリスト向きと思われたレイアウト。1分近くキンタナから離されているとはいえ、デュムランの圧倒的有利という前評判のもとス…

ツアー・オブ・ジャパン2017 最終日・東京ステージ

Jプロツアーの観戦はこれまで3回経験してきたが、UCI公認レースの観戦は初めて。 今年で20回目を迎える、日本国内最大級のUCI公認ステージレース、「ツアー・オブ・ジャパン」。 今年も大阪府堺市で行われた個人タイムトライアルから、東京・大井ふ頭で行わ…

ジロ・ディタリア2017 第20ステージ

1級山岳を2つ乗り越えて、最後は平坦基調。 まさに最終日(一歩手前)に相応しいレイアウト。 注目は最初の1級山岳モンテ・グラッパで、モビスターや(新人賞確定を狙う)オリカ・スコットが攻撃を仕掛けるか否か。 逃げは6人。意外と少ない? モンテ・グラッパ…

ジロ・ディタリア2017 第19ステージ

アップダウンは激しいが、勝負所はあくまでもラストの登りだけ――そんな風に思っていたら、序盤から激しい展開が。 バッド・デイに見舞われたトム・デュムランが、プロトンの後方に下がってしまっていた。それに気づいたモビスターとバーレーン・メリダが、残…

ジロ・ディタリア2017 第18ステージ

これぞドロミテ!というような雄大な景色の中を駆け巡る137kmの道のり。 ひたすら登っては下る過酷なレイアウトの中をプロトンは突き進んだ。 Embed from Getty Images 世界自然遺産にも指定されているドロミテ(ドロミーティ)。 その中でもとくに厳しく、美…

ジロ・ディタリア2017 第17ステージ

ロンバルディアからドロミテへ。その「移動」ステージとなる219kmの道のりは、激動の第16ステージを終えた総合勢にとっては休息の日、そしてまだ勝ちを得られていないアタッカーたちにとっては残された数少ないチャンスとなった。 それゆえに逃げも、今大会…

ジロ・ディタリア2017 第16ステージ

モルティローロ、そしてチマコッピを含むステルヴィオを2回登坂する、文句なき今大会最難関ステージ。 そのステージに相応しい激戦が繰り広げられた。とにかく、あまりにも沢山のことが起きたため、整理するつもりで各登りごとの出来事をまとめていきたい。 …

ツアー・オブ・カリフォルニア2017 総括

今年からワールドツアーに昇格した「北米最大のレース」ツアー・オブ・カリフォルニアが幕を閉じた。 今年のツールを単独エースで出場予定のラファウ・マイカ、あるいはアンドリュー・タランスキーといった本命を抑えてのジョージ・ベネットの勝利は、正直、…

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 3週目

いよいよ、ジロ・ディタリア第100回記念大会は、最終週に突入する。 アルプスからドロミテにかけての過酷な山岳コースを制するのはキンタナか、デュムランか、それとも別の誰かか。 そしてイタリア人による勝利は果たして果たされるのか。 第16ステージ ロヴ…

ジロ・ディタリア2017 第15ステージ

ラスト50kmがほぼ昨年の「イル・ロンバルディア」のレイアウトだという第15ステージ。 なんとしてでも逃げに乗りたい選手たちが果てしないアタック合戦を繰り返し、10名の逃げを確定させるまでに100km以上の道のりと、2時間以上の時間を必要とした。 この10…

ジロ・ディタリア2017 第14ステージ

今日のような、最後に山岳が一発ドカンと来るようなステージは、デュムランにとっては決して苦手ではない、ということはわかっていた。 だが、それで考え付くのは「遅れても30秒程度かもしれない」くらいなものだった。それこそ、第9ステージのブロックハウ…

ジロ・ディタリア2017 第13ステージ

はいはい、ガヴィリア。 もはやそういう言い方がされてもおかしくない。 グランツール初出場の22歳の若者は、4勝という金字塔を打ち立てた。 キンタナが2014年に挙げた3勝を超える4勝。22歳で4勝したのは2004年のダミアーノ・クネゴ以来だという。 今大会、…

ジロ・ディタリア2017 第12ステージ

今大会最長の229kmステージを制したのは、今大会3勝目を果たすこととなったフェルナンド・ガヴィリア。 グライペル、ユワンといった強豪スプリンターたちが軒並み集団の中に埋もれていく中、彼だけは、マキシミリアーノ・リケーゼという最高のアシストによっ…

ラファウ・マイカはカリフォルニア総合優勝を果たすことができるのか

ツアー・オブ・カリフォルニア第2ステージ、超級山岳マウント・ハミルトンを含む山岳ステージで、逃げに乗ったラファウ・マイカがそのまま逃げ切りを決めてステージ優勝を果たした。2011年以来、6年ぶりの出場となるカリフォルニアの地で、ツールに向けての…

ジロ・ディタリア2017 第11ステージ

「登りか下りしかない」、難易度星4つの山岳ステージ。 スタート直後からアタック合戦が繰り広げられ、25名の先頭集団が形成された。 この中で注目すべきはモビスター・チーム。 3名の逃げを入れており、しかもその中のアンドレイ・アマドールは、4分39秒遅…

ジロ・ディタリア2017 第10ステージ

総合争いに非常に重要な意味をもつ39.8kmの個人タイムトライアル。 完全な平坦ではないが、クライマーに有利になるほど起伏があるわけでもないレイアウト。 結果は、以下の通りとなった。 ※11位以降は各チームの総合エースを抜粋。 ※総合上位5名を黄色で強調…

ジロ・ディタリア2017 1週目を振り返る

モビスター ★★★★★ ブロックハウスの登りで「最強アシスト」のアナコナと自ら総合上位を狙える足を持つアマドールが先頭を牽いただけで他チームのアシストを全滅させてしまった。圧倒的に強い。まさにツールのスカイと同レベルである。 キンタナ自体も絶好調…

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 2週目

激動の1週目を終え、戦いの舞台はいよいよ2周目へ。 総合争いに大きな影響をもたらすITTやオローパの山など、見所は沢山。 1週目の状況を踏まえながら、プレビューしていく。 第10ステージ フォリーニョ〜モンテファルコ 39.8km 総合争いに重大な影響を及ぼ…

ジロ・ディタリア2017 第9ステージ

ブロックハウスでの頂上決戦。 長い平坦の先に、全長13.7km、獲得標高1100m、ラスト10kmの平均勾配は9%超、そして最大勾配は14%という、凶悪な1級山岳が待ち構えるレイアウト。 まず間違いなく、総合争いが勃発すると思われたこのステージ。 逃げ切りが決ま…

ジロ・ディタリア2017 第8ステージ

後半に激しいアップダウン。ラストも平均10%、最大12%の登り。翌日はブロックハウスの山頂ゴールと、あらゆる条件が重なって逃げ切り濃厚となったステージ。 結果として、集団も随分近くまで迫ってはきたものの、なんとか逃げ切りは果たされた。 激しい展開…

ツアー・オブ・カリフォルニア2017 プレビュー

日本時間の5月15日(月)早朝から7日間の日程で開催される、アメリカ最大のステージレース。昨年まではHCクラスのレースだったが、今年からワールドツアークラスに。 元々、ワールドツアーに劣らないほど豪華なメンバーが集まり、一方でHCクラスであるがゆえに…

ジロ・ディタリア2017 第7ステージ

今日は完全に平坦ステージ。 世界遺産「アルベロベッロのトゥルッリ」で有名な同地にゴール。 Embed from Getty Images 逃げは2名。 最初はCCCのシモーネ・ポンツィも逃げていたが、序盤でメカトラによって後退。残り18km地点までこの2人で逃げることとなっ…

ジロ・ディタリア2017 第6ステージ

ついにイタリア本土上陸。 イタリア半島の「つま先」にあたるレッジョ・カラブリアからテルメ・ルイジャーネまで。「足の甲」を征くステージだ。 当然、警戒されたのは横風。実際、その区間に入るとさっそくクイックステップ・フロアーズが動き出した。 しか…

ジロ・ディタリア2017 第5ステージ

エトナ山での本格的な山登りから一夜明けて、2日ぶりに平坦ゴールを迎えるジロ・ディタリア2017。ゴール地点はニバリの故郷・メッシーナ。メッシーナがゴール地点になるのは18年ぶりだとか?(DAZNの紹介サイトによる) 今大会4回目のスプリント勝者およびマリ…

ジロ・ディタリア2017 第4ステージ

注目を集めた今大会最初の本格的山岳ステージにして山頂ゴールとなる、「エトナ山」ステージ。 しかしさすがに序盤過ぎたために、総合勢での大きなバトルは起きず。 「脱落者」もほぼ出ないまま、結果的に平穏に終わったステージとなった。 まあ昨年ジロの第…

ジロ・ディタリア2017 第1~第3ステージまでの「スプリント」の振り返り

今日は短めの記事。 第1~第3ステージまでの、「スプリント」における振り返りを行う。 まずは第1ステージの結果。 そして第2ステージの結果。 最後に第3ステージの結果だが、こちらは横風作戦により大きな分断が起きたため、「後続集団のベスト10」を含めた…

ジロ・ディタリア2017 第3ステージ

サルデーニャ島3連戦の最終日は、島の南東部を海岸に沿って走破するコース。トルトリの街から南下して、サルデーニャ自治州の州都であり最大の都市カリアリに向かう148kmだ。 距離は短く、平坦。だが、4級山岳を越えてからの40kmは海岸線に出ることもあって…

ジロ・ディタリア2017 第2ステージ

サルデーニャ島開幕から続く第2ステージは、3級山岳と2級山岳を含んだ中級山岳ステージ。 ラストは前日同様の集団スプリントが予想されるも、その途中の山岳賞争いに注目が集まった。 逃げは5人。 中級山岳ステージだし、ワールドツアーチームも含んだもう少…

ジロ・ディタリア2017 出場チームプレビュウ(ステージ優勝狙い)

ジロ・ディタリア注目チームプレビュウ第3弾。今回はスプリンター中心の「ステージ優勝争い」編。中には総合も狙っているチームもいるがご愛敬。表彰台は厳しそうだしなぁ。。。 Lotto Soudal ロット・ソウダル ORICA-Scott オリカ・スコット Quick-Step Flo…

ジロ・ディタリア2017 第1ステージ

DAZNで日本語実況・解説付でのほぼフルでの放映が実現。 実況担当の木下貴道さんは普段野球の実況などを行っている方で、自転車実況は今回が初めて。そのためにしっかりと勉強をされていた様子で好感が持てる。 初のサイクルロードレース実況(ジロ・デ・イ…

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 第1週目

ジロ・ディタリア5月5日開幕! いよいよ開幕する「第100回記念大会」。 24日間にわたる戦いの舞台を、3回に分けてプレビューしていく予定。 (予定は未定・・・) 今大会について 今年はジロ・ディタリア第100回記念大会。 4年前にツールが第100回記念大会で「…

ジロ・ディタリア2017 出場チームプレビュウ(総合争い編②)

総合優勝を狙うのは少し厳しい? けれど表彰台、あるいは総合TOP5入りは狙っていきたい準優勝候補たち。 昨年4位のクライスヴァイク、5位でリタイアしたザッカリン、今年は総合優勝を狙うと宣言しているデュムラン、いよいよ総合エースを意識し始めたデニス…

ジロ・ディタリア2017 出場チームプレビュウ(総合争い編①)

いよいよ開幕する、ジロ・ディタリア第100回記念大会。 今回は出場を予定しているチームの選手たちを簡単にプレビュウしていく。 まだまだ参加メンバーが固まっているわけではないので、適宜修正していくこともあるだろう。 今回は総合優勝を狙う選手を含ん…

ツアー・オブ・ジ・アルプス2017 総括

ジロ・デル・トレンティーノから名前を変えて、初開催となったツアー・オブ・ジ・アルプスは、「ジロ前哨戦」としての役割を十分にこなし、劇的な5日間の日程を終えた。 最終的にポディウムの頂点に立ったのはゲラント・トーマス。 初の総合エースとして挑む…

ツアー・オブ・ジ・アルプス2017 第2ステージ

大雪に見舞われたツアー・オブ・ジ・アルプス第2ステージは、ブレンナー峠をコースから除外するという方法を取った。 Embed from Getty Images すなわち、スタート地点をインスブルックではなく、その南40kmのイタリアの都市ビピテーノになった、というわけ…

ツアー・オブ・ジ・アルプス2017 第1ステージ

アルのまさかのジロ出場断念により、ジロ、およびこの「ジ・アルプス」のエースに突如抜擢された、スカルポーニ。 今年で38歳になる大ベテランは、その責務をしっかりと果たした。 そして、チームに実に5か月半ぶりとなる、今シーズン初の勝利をもたらした。…

フレッシュ・ワロンヌ2017 プレビュー

今年で81回目を迎える「フレッシュ・ワロンヌ」。 「フレッシュ」とは「矢」という意味でのフランス語で*1、意味は「ワロンの矢」というものである。 その名の通り、ベルギーのフランス語圏ワロン地方で行われる、アルデンヌ・クラシック第2戦である。 名物…