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りんぐすらいど

ロードレース関連の記事が中心。https://twitter.com/SuzuTamaki

ジロ・ディタリア2017 第18ステージ

これぞドロミテ!というような雄大な景色の中を駆け巡る137kmの道のり。 ひたすら登っては下る過酷なレイアウトの中をプロトンは突き進んだ。 Embed from Getty Images 世界自然遺産にも指定されているドロミテ(ドロミーティ)。 その中でもとくに厳しく、美…

ジロ・ディタリア2017 第17ステージ

ロンバルディアからドロミテへ。その「移動」ステージとなる219kmの道のりは、激動の第16ステージを終えた総合勢にとっては休息の日、そしてまだ勝ちを得られていないアタッカーたちにとっては残された数少ないチャンスとなった。 それゆえに逃げも、今大会…

ジロ・ディタリア2017 第16ステージ

モルティローロ、そしてチマコッピを含むステルヴィオを2回登坂する、文句なき今大会最難関ステージ。 そのステージに相応しい激戦が繰り広げられた。とにかく、あまりにも沢山のことが起きたため、整理するつもりで各登りごとの出来事をまとめていきたい。 …

ツアー・オブ・カリフォルニア2017 総括

今年からワールドツアーに昇格した「北米最大のレース」ツアー・オブ・カリフォルニアが幕を閉じた。 今年のツールを単独エースで出場予定のラファウ・マイカ、あるいはアンドリュー・タランスキーといった本命を抑えてのジョージ・ベネットの勝利は、正直、…

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 3週目

いよいよ、ジロ・ディタリア第100回記念大会は、最終週に突入する。 アルプスからドロミテにかけての過酷な山岳コースを制するのはキンタナか、デュムランか、それとも別の誰かか。 そしてイタリア人による勝利は果たして果たされるのか。 第16ステージ ロヴ…

ジロ・ディタリア2017 第15ステージ

ラスト50kmがほぼ昨年の「イル・ロンバルディア」のレイアウトだという第15ステージ。 なんとしてでも逃げに乗りたい選手たちが果てしないアタック合戦を繰り返し、10名の逃げを確定させるまでに100km以上の道のりと、2時間以上の時間を必要とした。 この10…

ジロ・ディタリア2017 第14ステージ

今日のような、最後に山岳が一発ドカンと来るようなステージは、デュムランにとっては決して苦手ではない、ということはわかっていた。 だが、それで考え付くのは「遅れても30秒程度かもしれない」くらいなものだった。それこそ、第9ステージのブロックハウ…

ジロ・ディタリア2017 第13ステージ

はいはい、ガヴィリア。 もはやそういう言い方がされてもおかしくない。 グランツール初出場の22歳の若者は、4勝という金字塔を打ち立てた。 キンタナが2014年に挙げた3勝を超える4勝。22歳で4勝したのは2004年のダミアーノ・クネゴ以来だという。 今大会、…

ジロ・ディタリア2017 第12ステージ

今大会最長の229kmステージを制したのは、今大会3勝目を果たすこととなったフェルナンド・ガヴィリア。 グライペル、ユワンといった強豪スプリンターたちが軒並み集団の中に埋もれていく中、彼だけは、マキシミリアーノ・リケーゼという最高のアシストによっ…

ラファウ・マイカはカリフォルニア総合優勝を果たすことができるのか

ツアー・オブ・カリフォルニア第2ステージ、超級山岳マウント・ハミルトンを含む山岳ステージで、逃げに乗ったラファウ・マイカがそのまま逃げ切りを決めてステージ優勝を果たした。2011年以来、6年ぶりの出場となるカリフォルニアの地で、ツールに向けての…

ジロ・ディタリア2017 第11ステージ

「登りか下りしかない」、難易度星4つの山岳ステージ。 スタート直後からアタック合戦が繰り広げられ、25名の先頭集団が形成された。 この中で注目すべきはモビスター・チーム。 3名の逃げを入れており、しかもその中のアンドレイ・アマドールは、4分39秒遅…

ジロ・ディタリア2017 第10ステージ

総合争いに非常に重要な意味をもつ39.8kmの個人タイムトライアル。 完全な平坦ではないが、クライマーに有利になるほど起伏があるわけでもないレイアウト。 結果は、以下の通りとなった。 ※11位以降は各チームの総合エースを抜粋。 ※総合上位5名を黄色で強調…

ジロ・ディタリア2017 1週目を振り返る

モビスター ★★★★★ ブロックハウスの登りで「最強アシスト」のアナコナと自ら総合上位を狙える足を持つアマドールが先頭を牽いただけで他チームのアシストを全滅させてしまった。圧倒的に強い。まさにツールのスカイと同レベルである。 キンタナ自体も絶好調…

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 2週目

激動の1週目を終え、戦いの舞台はいよいよ2周目へ。 総合争いに大きな影響をもたらすITTやオローパの山など、見所は沢山。 1週目の状況を踏まえながら、プレビューしていく。 第10ステージ フォリーニョ〜モンテファルコ 39.8km 総合争いに重大な影響を及ぼ…

ジロ・ディタリア2017 第9ステージ

ブロックハウスでの頂上決戦。 長い平坦の先に、全長13.7km、獲得標高1100m、ラスト10kmの平均勾配は9%超、そして最大勾配は14%という、凶悪な1級山岳が待ち構えるレイアウト。 まず間違いなく、総合争いが勃発すると思われたこのステージ。 逃げ切りが決ま…

ジロ・ディタリア2017 第8ステージ

後半に激しいアップダウン。ラストも平均10%、最大12%の登り。翌日はブロックハウスの山頂ゴールと、あらゆる条件が重なって逃げ切り濃厚となったステージ。 結果として、集団も随分近くまで迫ってはきたものの、なんとか逃げ切りは果たされた。 激しい展開…

ツアー・オブ・カリフォルニア2017 プレビュー

日本時間の5月15日(月)早朝から7日間の日程で開催される、アメリカ最大のステージレース。昨年まではHCクラスのレースだったが、今年からワールドツアークラスに。 元々、ワールドツアーに劣らないほど豪華なメンバーが集まり、一方でHCクラスであるがゆえに…

ジロ・ディタリア2017 第7ステージ

今日は完全に平坦ステージ。 世界遺産「アルベロベッロのトゥルッリ」で有名な同地にゴール。 Embed from Getty Images 逃げは2名。 最初はCCCのシモーネ・ポンツィも逃げていたが、序盤でメカトラによって後退。残り18km地点までこの2人で逃げることとなっ…

ジロ・ディタリア2017 第6ステージ

ついにイタリア本土上陸。 イタリア半島の「つま先」にあたるレッジョ・カラブリアからテルメ・ルイジャーネまで。「足の甲」を征くステージだ。 当然、警戒されたのは横風。実際、その区間に入るとさっそくクイックステップ・フロアーズが動き出した。 しか…

ジロ・ディタリア2017 第5ステージ

エトナ山での本格的な山登りから一夜明けて、2日ぶりに平坦ゴールを迎えるジロ・ディタリア2017。ゴール地点はニバリの故郷・メッシーナ。メッシーナがゴール地点になるのは18年ぶりだとか?(DAZNの紹介サイトによる) 今大会4回目のスプリント勝者およびマリ…

ジロ・ディタリア2017 第4ステージ

注目を集めた今大会最初の本格的山岳ステージにして山頂ゴールとなる、「エトナ山」ステージ。 しかしさすがに序盤過ぎたために、総合勢での大きなバトルは起きず。 「脱落者」もほぼ出ないまま、結果的に平穏に終わったステージとなった。 まあ昨年ジロの第…

ジロ・ディタリア2017 第1~第3ステージまでの「スプリント」の振り返り

今日は短めの記事。 第1~第3ステージまでの、「スプリント」における振り返りを行う。 まずは第1ステージの結果。 そして第2ステージの結果。 最後に第3ステージの結果だが、こちらは横風作戦により大きな分断が起きたため、「後続集団のベスト10」を含めた…

ジロ・ディタリア2017 第3ステージ

サルデーニャ島3連戦の最終日は、島の南東部を海岸に沿って走破するコース。トルトリの街から南下して、サルデーニャ自治州の州都であり最大の都市カリアリに向かう148kmだ。 距離は短く、平坦。だが、4級山岳を越えてからの40kmは海岸線に出ることもあって…

ジロ・ディタリア2017 第2ステージ

サルデーニャ島開幕から続く第2ステージは、3級山岳と2級山岳を含んだ中級山岳ステージ。 ラストは前日同様の集団スプリントが予想されるも、その途中の山岳賞争いに注目が集まった。 逃げは5人。 中級山岳ステージだし、ワールドツアーチームも含んだもう少…

ジロ・ディタリア2017 出場チームプレビュウ(ステージ優勝狙い)

ジロ・ディタリア注目チームプレビュウ第3弾。今回はスプリンター中心の「ステージ優勝争い」編。中には総合も狙っているチームもいるがご愛敬。表彰台は厳しそうだしなぁ。。。 Lotto Soudal ロット・ソウダル ORICA-Scott オリカ・スコット Quick-Step Flo…

ジロ・ディタリア2017 第1ステージ

DAZNで日本語実況・解説付でのほぼフルでの放映が実現。 実況担当の木下貴道さんは普段野球の実況などを行っている方で、自転車実況は今回が初めて。そのためにしっかりと勉強をされていた様子で好感が持てる。 初のサイクルロードレース実況(ジロ・デ・イ…

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 第1週目

ジロ・ディタリア5月5日開幕! いよいよ開幕する「第100回記念大会」。 24日間にわたる戦いの舞台を、3回に分けてプレビューしていく予定。 (予定は未定・・・) 今大会について 今年はジロ・ディタリア第100回記念大会。 4年前にツールが第100回記念大会で「…

ジロ・ディタリア2017 出場チームプレビュウ(総合争い編②)

総合優勝を狙うのは少し厳しい? けれど表彰台、あるいは総合TOP5入りは狙っていきたい準優勝候補たち。 昨年4位のクライスヴァイク、5位でリタイアしたザッカリン、今年は総合優勝を狙うと宣言しているデュムラン、いよいよ総合エースを意識し始めたデニス…

ジロ・ディタリア2017 出場チームプレビュウ(総合争い編①)

いよいよ開幕する、ジロ・ディタリア第100回記念大会。 今回は出場を予定しているチームの選手たちを簡単にプレビュウしていく。 まだまだ参加メンバーが固まっているわけではないので、適宜修正していくこともあるだろう。 今回は総合優勝を狙う選手を含ん…

ツアー・オブ・ジ・アルプス2017 総括

ジロ・デル・トレンティーノから名前を変えて、初開催となったツアー・オブ・ジ・アルプスは、「ジロ前哨戦」としての役割を十分にこなし、劇的な5日間の日程を終えた。 最終的にポディウムの頂点に立ったのはゲラント・トーマス。 初の総合エースとして挑む…

ツアー・オブ・ジ・アルプス2017 第2ステージ

大雪に見舞われたツアー・オブ・ジ・アルプス第2ステージは、ブレンナー峠をコースから除外するという方法を取った。 Embed from Getty Images すなわち、スタート地点をインスブルックではなく、その南40kmのイタリアの都市ビピテーノになった、というわけ…

ツアー・オブ・ジ・アルプス2017 第1ステージ

アルのまさかのジロ出場断念により、ジロ、およびこの「ジ・アルプス」のエースに突如抜擢された、スカルポーニ。 今年で38歳になる大ベテランは、その責務をしっかりと果たした。 そして、チームに実に5か月半ぶりとなる、今シーズン初の勝利をもたらした。…

フレッシュ・ワロンヌ2017 プレビュー

今年で81回目を迎える「フレッシュ・ワロンヌ」。 「フレッシュ」とは「矢」という意味でのフランス語で*1、意味は「ワロンの矢」というものである。 その名の通り、ベルギーのフランス語圏ワロン地方で行われる、アルデンヌ・クラシック第2戦である。 名物…

アムステルゴールドレース2017

誰もが、クフャトコフスキの勝利を疑わなかった。 ミラノ~サンレモでも見せた、クフャトコフスキの必勝パターン。 ジルベールとの差は、一車身以上あったのではないか。 それを、彼は執念で喰らいついた。 だけでなく、これを抜き返しさえしたのである! あ…

ツアー・オブ・ジ・アルプス2017 プレビュー

昨年まで「ジロ・デル・トレンティーノ」と呼ばれていたレースが、ステージ数・開催地域ともに拡大し、生まれ変わった。 www.cyclingnews.com 全4ステージで構成されていた昨年までと違い、今年は全5ステージ。 恒例の初日チームタイムトライアルもなくなり…

アムステルゴールドレース2017 プレビュー

いよいよ始まる「アルデンヌ・クラシック」3連戦。 その緒戦となるのがこの「アムステルゴールドレース」である。 舞台となるのはオランダ南部のリンブルフ州。 オランダとはいえ、リエージュからは鉄道で30分程度の距離。 ベルギー同様の熱いクラシックレー…

ブエルタ・アル・パイスバスコ2017 第3ステージ&シュヘルデプライス2017

ダビ・デラクルス、今期2度目の逃げ切り勝利! 昨年8月末にブエルタにてプロ初勝利を遂げてから、わずか半年とちょっと一気にワールドツアー勝利3つを積み上げた。 さらに言えば同日開催のシュヘルデプライス(1.HC)でのキッテル勝利と合わせ、クイックステッ…

アジアツアーランキング首位をひた走るチーム右京はこのまま突き抜けることができるか

チーム右京が好調だ。 現在行われている「ツアー・オブ・タイランド」(2.1)では、ジョン・アベラストゥリが第3ステージで優勝。 先日行われた「ツール・ド・台湾」(2.1)でも、ベンジャミン・プラデスが総合優勝を果たし、125ポイントものUCIポイントを稼いで…

ブエルタ・アル・パイスバスコ2017 第2ステージ

初日のパンプローナ戦を終えたプロトンはそのまま南西に進路を進め、いよいよバスク州に突入。 バスク州南部のエルツィエゴ(スペイン名「エルシエゴ」)へとゴールする。 強い向かい風が吹く中、プロトンはペース抑え目で走り、先頭は2名の逃げによって最大4…

パリ~ルーベ2017 プレビュー

「クラシックの女王」或いは「北の地獄」 いよいよ開幕(4月9日)。 「地獄」の名に相応しいこのレースで、栄冠を手にするのは果たして誰か。 目次 今年のコースと見所 第22セクター(残り119.5km)「ケレネン」(★★★) 第19セクター(残り95.5km)「アランベール」(…

ブエルタ・アル・パイスバスコ2017 第1ステージ

フランドルでの激戦から一夜明け、興奮冷めやらぬ思いのまま迎えたバスク1周レース初日。 北の大地とは打って変わって落ち着いた様子でプロトンは進む。 逃げは3人。 カハルラルのリュイスギジェルモ・マース(スペイン、28歳) コフィディスのヨアン・バゴ(フ…

ロンド・ファン・フラーンデレン2017

Embed from Getty Images 昨年に引き続き、伝説が生まれた瞬間であった。 ロンドで勝ちたいと言ってBMCを飛び出したジルベールが、しっかりと宣言通りの優勝。それだけでも凄いのだが、それ以上に凄かったのがその勝ち方であった。 残り55km地点の「2周目オ…

デパンヌ~コクサイデ3日間2017

ヘント~ウェヴェルヘムとロンド・ファン・フラーンデレンに挟まれる形で行われるフランドル地方のステージレース。 第1日はクラシック風味のコースで、今年は久しくロンドから姿を消していた「カペル・ミュール(ミュール・ド・ヘラールツベルヘン)」が残り1…

ブエルタ・アル・パイスバスコ2017 プレビュー

日本語では「バスク1周」の名でも知られる歴史あるワールドツアークラスのステージレース。英語では "Tour of the Basque Country" 例年、北ヨーロッパがモニュメント・クラシックで湧く4月頭に、南ヨーロッパで最も自転車熱の高い地域と言っても過言ではな…

ロンド・ファン・フラーンデレン2017 プレビュー

Embed from Getty Images 今年もいよいよやってきた。 「クラシックの王様」、ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・ド・フランドル)。 昨年は第100回記念大会となり、伝説の男カンチェラーラの鋭いアタックが光ったものの、彼を独走力で引き千切るという…

ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2017 総括

最終日までスペクタルに溢れ、驚きに満ち溢れた一週間をもたらしてくれたボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャが閉幕した。 今、最も調子の良さを感じる男たちが勝利を掴んだようにも思え、今後を占ううえでも参考になったレースかもしれない。 一方で、ス…

E3・ハレルベーク2017

晴天の下、開幕した206.1kmの旅路は、いくつかの小さなクラッシュと共に始まった。 その中でいきなりのリタイアを余儀なくされた選手の1人が、トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル)であった。 それゆえに最初に形成された6人の逃げは、問題なく4分以上のタ…

E3・ハレルベーク2017 注目チーム・選手たち

ベルギー、フランデレン地域で開催されるワールドツアーレース。 昨年まではベルギーにおけるシーズン最初のワールドツアーレースとして、「北のクラシック」シーズンの開幕を告げる注目度の高いレースであった。 また、2日後には同じくワールドツアーのフラ…

ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第5ステージ プレビュー ティージェイ・ヴァンガーデレンは総合首位の座を守れるか

いよいよカタルーニャ1周のクイーンステージに到達する。 トルトサ郊外に位置する「ロポルト」山頂ゴール。 標高は1000mと大したほどではないが、標高25m地点から一気に登るため、獲得標高は大きい。 登坂距離20km超えのため、平均勾配は5%程度だが、ラスト6…

ドワルスドール・フラーンデレン2017 フィリップ・ジルベールのロンドへの思い

「北のクラシック最強軍団」クイックステップ・フロアーズが、その実力を遺憾なく発揮し、勝利を掴み取った。 「数的優位」が逆に敗北の兆候であると揶揄され続けてきたこのチームが、今期新加入となった「アルデンヌの王」フィリップ・ジルベールを中心とし…