りんぐすらいど

サイクルロードレース情報発信・コラム・戦術分析のブログ

ジロ・デ・イタリア

「王者」と「最強チーム」の実力の証明【クリス・フルーム80km独走勝利――ジロ・デ・イタリア2018 第19ステージ】

ジロ・デ・イタリア第19ステージ コースレイアウト 今大会最大の山場となる「チマコッピ・フィネストーレ峠」を含む185km*1。 前日までの総合順位は以下の通り。 第18ステージ終了時点の総合順位 白地は新人賞対象 ここまで絶好調だったサイモン・イェーツは…

ジロ・デ・イタリア2018 注目選手プレビュー

ジロ・ディタリアも開幕直前。 ここで、今回のジロで個人的に注目している選手たちをピックアップして紹介していきたいと思う。 正直、活躍に期待する選手は大量にいるのだが、その中で、実際に実績を出せそうな選手を、総合系で6名、スプリンターで3名、そ…

ジロ・デ・イタリア2018 コースプレビュー 第3週

Embed from Getty Images // 急勾配・未舗装路・2000mを超える標高に低気温。あらゆる障害が優勝候補たちを蝕む。第19ステージ、「チマ・コッピ」フィネストーレ峠が今大会最大の山場となる。 いよいよ、 第101回ジロ・デ・イタリアも最終週を迎える。 ここ…

ジロ・デ・イタリア2018 コースプレビュー 第2週

Embed from Getty Images // 2014年ジロ最終決戦の舞台に選ばれたモンテ・ゾンコラン。その山肌を埋め尽くすかのごとく観客が集まった。今年もこの地で、大きな動きが巻き起こりそうだ。 前回の第1週に続き、第101回ジロ第2週のコースプレビューを行う。 第1…

ジロ・デ・イタリア2018 コースプレビュー 第1週

Embed from Getty Images // エルサレム旧市街の空撮。この写真の右側に位置する「アルルーブ・マミーラ・アベニュー」の辺りが第1ステージのスタート/ゴール地点となる。 いよいよ開幕が目前に迫った第101回ジロ・デ・イタリア。 今回はその第1週のコース概…

ジロ・ディタリア2017 総括

ファビオ・アルの欠場、ミケーレ・スカルポーニの悲劇、「ダウンヒル賞」を巡るあれこれ・・・ 開催前は不安に満ちていた第100回記念大会だったが、蓋を開けてみれば歴史に残る激戦。見事な3週間だった。 今大会を振り返り、各チームの所感を勝手に述べてみ…

ジロ・ディタリア2017 第21ステージ

F1の開催地モンツァ・サーキットから、ミラノ・ドゥオーモ広場までの下り基調の29.3km個人タイムトライアル。 基本的にはTTスペシャリスト向きと思われたレイアウト。1分近くキンタナから離されているとはいえ、デュムランの圧倒的有利という前評判のもとス…

ジロ・ディタリア2017 第20ステージ

1級山岳を2つ乗り越えて、最後は平坦基調。 まさに最終日(一歩手前)に相応しいレイアウト。 注目は最初の1級山岳モンテ・グラッパで、モビスターや(新人賞確定を狙う)オリカ・スコットが攻撃を仕掛けるか否か。 逃げは6人。意外と少ない? モンテ・グラッパ…

ジロ・ディタリア2017 第19ステージ

アップダウンは激しいが、勝負所はあくまでもラストの登りだけ――そんな風に思っていたら、序盤から激しい展開が。 バッド・デイに見舞われたトム・デュムランが、プロトンの後方に下がってしまっていた。それに気づいたモビスターとバーレーン・メリダが、残…

ジロ・ディタリア2017 第18ステージ

これぞドロミテ!というような雄大な景色の中を駆け巡る137kmの道のり。 ひたすら登っては下る過酷なレイアウトの中をプロトンは突き進んだ。 Embed from Getty Images 世界自然遺産にも指定されているドロミテ(ドロミーティ)。 その中でもとくに厳しく、美…

ジロ・ディタリア2017 第17ステージ

ロンバルディアからドロミテへ。その「移動」ステージとなる219kmの道のりは、激動の第16ステージを終えた総合勢にとっては休息の日、そしてまだ勝ちを得られていないアタッカーたちにとっては残された数少ないチャンスとなった。 それゆえに逃げも、今大会…

ジロ・ディタリア2017 第16ステージ

モルティローロ、そしてチマコッピを含むステルヴィオを2回登坂する、文句なき今大会最難関ステージ。 そのステージに相応しい激戦が繰り広げられた。とにかく、あまりにも沢山のことが起きたため、整理するつもりで各登りごとの出来事をまとめていきたい。 …

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 3週目

いよいよ、ジロ・ディタリア第100回記念大会は、最終週に突入する。 アルプスからドロミテにかけての過酷な山岳コースを制するのはキンタナか、デュムランか、それとも別の誰かか。 そしてイタリア人による勝利は果たして果たされるのか。 第16ステージ ロヴ…

ジロ・ディタリア2017 第15ステージ

ラスト50kmがほぼ昨年の「イル・ロンバルディア」のレイアウトだという第15ステージ。 なんとしてでも逃げに乗りたい選手たちが果てしないアタック合戦を繰り返し、10名の逃げを確定させるまでに100km以上の道のりと、2時間以上の時間を必要とした。 この10…

ジロ・ディタリア2017 第14ステージ

今日のような、最後に山岳が一発ドカンと来るようなステージは、デュムランにとっては決して苦手ではない、ということはわかっていた。 だが、それで考え付くのは「遅れても30秒程度かもしれない」くらいなものだった。それこそ、第9ステージのブロックハウ…

ジロ・ディタリア2017 第13ステージ

はいはい、ガヴィリア。 もはやそういう言い方がされてもおかしくない。 グランツール初出場の22歳の若者は、4勝という金字塔を打ち立てた。 キンタナが2014年に挙げた3勝を超える4勝。22歳で4勝したのは2004年のダミアーノ・クネゴ以来だという。 今大会、…

ジロ・ディタリア2017 第12ステージ

今大会最長の229kmステージを制したのは、今大会3勝目を果たすこととなったフェルナンド・ガヴィリア。 グライペル、ユワンといった強豪スプリンターたちが軒並み集団の中に埋もれていく中、彼だけは、マキシミリアーノ・リケーゼという最高のアシストによっ…

ジロ・ディタリア2017 第11ステージ

「登りか下りしかない」、難易度星4つの山岳ステージ。 スタート直後からアタック合戦が繰り広げられ、25名の先頭集団が形成された。 この中で注目すべきはモビスター・チーム。 3名の逃げを入れており、しかもその中のアンドレイ・アマドールは、4分39秒遅…

ジロ・ディタリア2017 第10ステージ

総合争いに非常に重要な意味をもつ39.8kmの個人タイムトライアル。 完全な平坦ではないが、クライマーに有利になるほど起伏があるわけでもないレイアウト。 結果は、以下の通りとなった。 ※11位以降は各チームの総合エースを抜粋。 ※総合上位5名を黄色で強調…

ジロ・ディタリア2017 1週目を振り返る

モビスター ★★★★★ ブロックハウスの登りで「最強アシスト」のアナコナと自ら総合上位を狙える足を持つアマドールが先頭を牽いただけで他チームのアシストを全滅させてしまった。圧倒的に強い。まさにツールのスカイと同レベルである。 キンタナ自体も絶好調…

ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 2週目

激動の1週目を終え、戦いの舞台はいよいよ2周目へ。 総合争いに大きな影響をもたらすITTやオローパの山など、見所は沢山。 1週目の状況を踏まえながら、プレビューしていく。 第10ステージ フォリーニョ〜モンテファルコ 39.8km 総合争いに重大な影響を及ぼ…

ジロ・ディタリア2017 第9ステージ

ブロックハウスでの頂上決戦。 長い平坦の先に、全長13.7km、獲得標高1100m、ラスト10kmの平均勾配は9%超、そして最大勾配は14%という、凶悪な1級山岳が待ち構えるレイアウト。 まず間違いなく、総合争いが勃発すると思われたこのステージ。 逃げ切りが決ま…

ジロ・ディタリア2017 第8ステージ

後半に激しいアップダウン。ラストも平均10%、最大12%の登り。翌日はブロックハウスの山頂ゴールと、あらゆる条件が重なって逃げ切り濃厚となったステージ。 結果として、集団も随分近くまで迫ってはきたものの、なんとか逃げ切りは果たされた。 激しい展開…

ジロ・ディタリア2017 第7ステージ

今日は完全に平坦ステージ。 世界遺産「アルベロベッロのトゥルッリ」で有名な同地にゴール。 Embed from Getty Images 逃げは2名。 最初はCCCのシモーネ・ポンツィも逃げていたが、序盤でメカトラによって後退。残り18km地点までこの2人で逃げることとなっ…

ジロ・ディタリア2017 第6ステージ

ついにイタリア本土上陸。 イタリア半島の「つま先」にあたるレッジョ・カラブリアからテルメ・ルイジャーネまで。「足の甲」を征くステージだ。 当然、警戒されたのは横風。実際、その区間に入るとさっそくクイックステップ・フロアーズが動き出した。 しか…

ジロ・ディタリア2017 第5ステージ

エトナ山での本格的な山登りから一夜明けて、2日ぶりに平坦ゴールを迎えるジロ・ディタリア2017。ゴール地点はニバリの故郷・メッシーナ。メッシーナがゴール地点になるのは18年ぶりだとか?(DAZNの紹介サイトによる) 今大会4回目のスプリント勝者およびマリ…

ジロ・ディタリア2017 第4ステージ

注目を集めた今大会最初の本格的山岳ステージにして山頂ゴールとなる、「エトナ山」ステージ。 しかしさすがに序盤過ぎたために、総合勢での大きなバトルは起きず。 「脱落者」もほぼ出ないまま、結果的に平穏に終わったステージとなった。 まあ昨年ジロの第…

ジロ・ディタリア2017 第1~第3ステージまでの「スプリント」の振り返り

今日は短めの記事。 第1~第3ステージまでの、「スプリント」における振り返りを行う。 まずは第1ステージの結果。 そして第2ステージの結果。 最後に第3ステージの結果だが、こちらは横風作戦により大きな分断が起きたため、「後続集団のベスト10」を含めた…

ジロ・ディタリア2017 第3ステージ

サルデーニャ島3連戦の最終日は、島の南東部を海岸に沿って走破するコース。トルトリの街から南下して、サルデーニャ自治州の州都であり最大の都市カリアリに向かう148kmだ。 距離は短く、平坦。だが、4級山岳を越えてからの40kmは海岸線に出ることもあって…

ジロ・ディタリア2017 第2ステージ

サルデーニャ島開幕から続く第2ステージは、3級山岳と2級山岳を含んだ中級山岳ステージ。 ラストは前日同様の集団スプリントが予想されるも、その途中の山岳賞争いに注目が集まった。 逃げは5人。 中級山岳ステージだし、ワールドツアーチームも含んだもう少…