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ジロ・ディタリア2017 コースプレビュー 第1週目

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ジロ・ディタリア5月5日開幕!

いよいよ開幕する「第100回記念大会」。

24日間にわたる戦いの舞台を、3回に分けてプレビューしていく予定。

(予定は未定・・・)

 

 

今大会について

今年はジロ・ディタリア第100回記念大会。

4年前にツールが第100回記念大会で「コルシカ島から始まり、フランス国内の世界遺産を巡る旅」を用意したように、ジロもまた、イタリア国内の島「サルデーニャ」からスタートする。

そしてシチリア島にわたったうえで、イタリア半島の「つま先」から徐々に北上。イタリア全土を巡るレイアウトだ。

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 第1ステージ アルゲーロ〜オルビア 206km

 2013年以来のラインステージでの開幕。というかジロでラインステージからスタートするのはなかなか珍しい。

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 今大会のトップスプリンターといえばグライペル、ユワン、ガヴィリア、ニッツォーロといったところ。この中ではグライペルが頭一つ抜けている。

しかしキッテル不在の今大会において、例年以上の波乱が待ち受けているのは間違いない。個人的にはユワンに期待だ。昨年は最高2位で終わった悔しさを、ぶちまけよう。

 

ちなみにアルゲーロといえばアルゲーロワインでも有名。

今回の大会の開幕に合わせてアルゲーロワインを用意しようとしたが、近くのリカーショップにはさすがに売ってなかった。仕方なくセッラ&モスカ社のサルデーニャワインを用意したいと思っている。

 

あとこの地域はスペインによる支配が長く続いたことで、カタルーニャ語の方言を用いる住民も多いとのこと。

このあたりはイタリア北部のチロル地方や、スペインのカタルーニャバスクなどとも似通っている。ヨーロッパのレースはそういったところが興味深い。

↓第1ステージのレースレポートはこちら↓

suzutamaki.hatenablog.com

 

 

第2ステージ オルビア〜トルトリ 221km

見て分かるように起伏の大きなステージ。ツールのコルシカ島第2ステージともちょっと似ている。あのときはピエール・ローランが山岳賞のために積極的に動いたように、このステージでも山岳賞狙いのクライマーたちが積極的な動きを見せるかも。

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とはいえ、ラストは長い下りの末の平坦ゴール。

よって、見た目のインパクトとは裏腹にスプリントステージとなるかもしれない。

それでも山岳のダメージが残った中での勝負となる可能性はあるため、チーム力の高いスプリンター、すなわちロット・ソウダルのアンドレ・グライペルや、クイックステップ・フロアーズのフェルナンド・ガヴィリアに有利と言えるかもしれない。

↓第2ステージのレースレポートはこちら↓

suzutamaki.hatenablog.com

 

 

第3ステージ トルトリ〜カリアーリ 148km

第1・第2ステージ以上のピュアスプリントステージ。距離も短い。

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ステージレースのスプリントステージが連続する序盤は、わずかなボーナスタイムを巡って総合首位が入れ替わるため個人的に好きな展開となりやすい。

たとえばここまでジャコモ・ニッツォーロが得意の2位を連発したとしても――それがゆえに、マリア・ローザを着用する、なんてこともありうるかもしれない。

もちろんポイント賞争いも楽しみである。

↓第3ステージのレースレポートはこちら↓

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第4ステージ チェファル〜エトナ 181km

休息日明けにいきなり重要なステージが登場する。ラストのエトナ火山は全長17.9km、平均6.6%、最大12%。ただし8%以上の区間が多め。

前回登場の2011年大会ではアルベルト・コンタドールが優勝した(ただし、のちにドーピング違反で成績剥奪)。

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多くのファンが、ニバリの優勝を望んでいることだろう。とくに翌日は故郷メッシーナへとゴールするステージ。ここでマリア・ローザを着て故郷に凱旋することは、ロードレース選手としてはこのうえない名誉であるはずだ。

↓第4ステージのレースレポートはこちら↓

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第5ステージ ペダーラ〜メッシーナ 159km

第3ステージに続き短めのスプリントステージ。前日の激しい山岳争いからの落ち着きを取り戻そうとするプロトンの中から、前半飛び出した選手たちが逃げ切りを狙うだろうが――結局は捕まえられてのスプリントとなることは間違いないだろう。

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こういった正統派ステージではやはりグライペルが強さを見せつけるような気がする。ただガヴィリアも、一度グライペルを破っているだけに期待したい。

↓第5ステージのレースレポートはこちら↓

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第6ステージ レッジョカラブリア〜テルメルイジャーネ 217km

200kmを超えるロングステージに、起伏だらけのクライマックス。そして登りスプリント(最大10%)。実にジロらしいステージ。こういうのがあるからキッテルは本土に入るといきなり勝てなくなるのだ。幸いにも(?)今年はキッテル不在。じゃあガヴィリア勝てる? アルガルヴェでは登りゴールでグライペルを打ち破っているだけに可能性はあるかも。

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たださすがに、クラシックでも活躍するようなパンチャーたちが活躍することが予想される。ガスパロットとか、ストゥイヴェンとか・・・。ユールイェンセンやスラフテルなんかが勝つと面白い。

↓第6ステージのレースレポートはこちら↓

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第7ステージ カストロヴィラーリ〜アルベロベッロ 224km

世界遺産アルベロベッロにゴールするステージ。ゴール地点として採用されるのは初。

ただしステージは★1つと言えど侮れない。前日以上のロングステージと、細かいアップダウン。

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こういうステージではさすがにグライペルが有利かな、と思う。

しかし相変わらず、キッテルが来てたら「また本土に来たら勝てないよ・・・」となりそうなコースばかりだ。

↓第7ステージのレースレポートはこちら↓

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第8ステージ モルフェッタ〜ペスキチ 189km

コース中盤に2級山岳。そしてラストは平均10%の登りゴール。ラストが12%。

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集団が先頭でラストまで行く可能性もあるが、ここまでの疲れの蓄積もあること、翌日が重要な登りステージであることなどを鑑み、逃げが決まる可能性も高い。

なお、昨年の第8ステージで逃げ切りマリア・ローザを獲得したのがブランビッラ。今年も期待しているぞ!

↓第8ステージのレースレポートはこちら↓

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第9ステージ モンテネーロ・ディ・ビサッチャ〜ブロックハウス 149km

距離は短いがラストは9%以上の勾配が10km以上続く本格的な山頂フィニッシュ。過去、メルクスやパッソなど著名なライダーたちを勝利に導いてきた中部イタリアの代表的峠ブロックハウスである。

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今大会でも総合優勝を決定付けるステージとなるかもしれない。少なくともツールであれば、クリス・フルームマイヨ・ジョーヌを決定付けるステージとなりそうなものである。しかしまあ、そうはいかないのがジロの面白いところ。おそらくはナイロ・キンタナが最も期待される勝者であろうが、トーマスやピノ、あるいはデュムランやクライスヴァイクなどがどこまで彼についていけるか、が楽しみである。

 

ちなみにブロックハウスとはドイツ語で「山小屋」を意味する言葉だとか。由来は、ドイツに出自をもつイタリア軍司令官が19世紀に建てた山小屋にあるとか。この辺りは以下の書物に書いてある。

ジロ・ディ・イタリア―峠と歴史

ジロ・ディ・イタリア―峠と歴史

 

 

 

第2週のコースプレビューは来週末を予定。

本当にアップできるかどうかは・・・そのときの状況次第。