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ツアー・オブ・カリフォルニア2017 プレビュー

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日本時間の5月15日(月)早朝から7日間の日程で開催される、アメリカ最大のステージレース。昨年まではHCクラスのレースだったが、今年からワールドツアークラスに。

元々、ワールドツアーに劣らないほど豪華なメンバーが集まり、一方でHCクラスであるがゆえに地元アメリカのコンチネンタルチームが多数出場しているのが特徴だった。

 

このコンチネンタルチームの陣容がまた強く、昨年で言えばアクセオン・ハーゲンズ・ベルマン(Axeon Hagens Berman)がその存在感を強く示した。

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エディ・メルクスの息子アクセル・メルクスGMを務めるチームで、昨年カリフォルニアでも活躍したタイラー・フィニーベンジャミン・キングなど実力者たちを輩出しているチームとして有名だ。

昨年カリフォルニアも、新人賞部門上位3名がすべてこのアクセオンの選手だった。その首位に立ったのがニールソン・パウエルス

昨年大会最年少の19歳だったこの選手は、さすがに今年ワールドツアーへの昇格は果たしていないが、それ以外の新人賞上位の2名、すなわちタオ・ゲオゲーガンハートルーベン・ゲレイロは、それぞれチーム・スカイとトレック・セガフレードという超名門チームへと移籍を果たしている。

 

 

そんな、最高の育成チームだったアクセオンだが、今年は出場しない

レースがワールドツアークラスになってしまったためだ。ワールドツアークラスでは、コンチネンタルチームは原則として出場できない。

 

その中で例外として認められたのが2チームあり、ラリー・サイクリングチームジェリー・ベリー・p/bマキシスである。

この2チームも確かに強い。1級山岳を越えるレイアウトの第2ステージで逃げに乗ったエヴァン・ハフマンはラリー・サイクリング所属だったが、この日獲得した山岳賞ジャージを最終日まで守り通した。今年もラリー・サイクリングで参戦予定だ。

ジェリー・ベリーは独特なジャージが特徴のチームだが、このチームからも、ラクラン・モートンが今年、ディメンション・データに移籍した。昨年のツール・ド・北海道でもステージ優勝を遂げている選手だ。今年もツアー・オブ・オマーンで新人賞2位にも輝いている。

 

 

ラリー・サイクリングとジェリー・ベリーが出場するのは嬉しいのだが、やはりアクセオンが出場できないのはあまりにも残念だ。

ワールドツアークラスに昇格することがそのレースの魅力を高めることに繋がらないこともありうる。たとえばパリ~トゥールなんかも、確かそういう思いのもと、いまだにHCクラスで留まり続けているという話を聞いたこともある。

 

だがまあ、変化は受け入れていかないといけない。

ワールドツアークラスに昇格したことによる新たな魅力を、このレースで見出すことができれば嬉しい限りだ。

 

そんな願いを込めて、今回はこの「カリフォルニア」をプレビュウしていく。

少しでも参考になれば幸い。

 

 

 

 

 

 

注目選手

ペーター・サガン(スロバキア、27歳)

ボーラ・ハンスグローエ所属 スプリンター

言わずと知れた世界チャンピオンにして、カリフォルニア2015年大会総合優勝者。

そもそもサガンはアメリカとの相性が良いと言われており、最初の世界チャンピオンになったのも2015年のアメリカ・リッチモンド大会だった。

カリフォルニアでは何と通算15回のステージ優勝*14回のポイント賞受賞を果たしている。昨年もステージ2勝とポイント賞。

勝つだけでなく、エンタテインメントに満ち溢れた走りも披露してくれる。昨年は山岳を含む第7ステージで逃げに乗り、30km以上を独走した挙句、スプリント争いに絡んで2位に入るなど尋常ではないパフォーマンスを発揮してくれた。まさにスーパスター、それがサガンなのである。

今年はチームメートとして「盟友」マチェイ・ボドナールを始めとして、ミカエル・コラー、エリック・バシュカ、兄ユライ・サガンといった同国人スプリンター/ルーラーを揃え、その他ジェイ・マッカーシーも・・・。ティンコフ時代のアシストを全てそのまま連れてきた形だ。まさにサガンのためのチームである。

とはいえ総合までは狙ってこないだろうとは思う。そのためのメンバーとしてラファル・マイカも連れてきているわけだし。

それでも、こちらが想像している以上のことをしてくれるのがサガンだ。今年も、彼の走りに魅了されることを期待したい。

 

 

ラファウ・マイカ(ポーランド、27歳)

ボーラ・ハンスグローエ所属 クライマー

彼にとって2011年以来の出場。あのときは総合30位。今回も、総合優勝を狙っていくのは間違いない、だろう。

ただ、彼が一番狙っているのは、あくまでもエースとして走るツール・ド・フランスのはずで、今回のカリフォルニアはそれに向けての「慣らし」の部分も大きいと思う。

実際チームメンバーもほとんどサガンのための布陣、に近い。

ただ、唯一の登りアシストであるパウェル・ポリヤンスキーはマイカ最良のアシスト。学年で言えばマイカの1つ下になるポーランド人で、グランツール出場は3回だけ。しかしその3回はいずれも、マイカがエースとして走ったグランツールだった。

今回のツールもきっと、マイカと共に出場するはず。その意味でも今回のカリフォルニアは、このマイカ-ポリヤンスキーコンビの「前哨戦」だ。

ITTが比較的苦手なので、山でしっかりとタイム差をつける必要がある。

 

 

アンドリュー・タランスキー(アメリカ、28歳)

キャノンデール・ドラパック所属 オールラウンダー

2014年ドーフィネの覇者は、その年のツールで落車し、そのステージは執念で完走したものの、翌日は失意のうちにリタイアしてしまった。それ以来、歯車の嚙み合わない日々を過ごす。そこまでとんとん拍子で成績を上げていたアメリカ人オールラウンダーは、スランプに陥った。

それでも、昨年は復活の兆しが見えた。このカリフォルニアで総合4位。そしてブエルタ・ア・エスパーニャでは総合5位に。

今年、さらなる飛躍を見せて完全復活を宣言できるか。今年ここまで出場したレースはカタルーニャ1周とバスク1周のみで、どちらも途中リタイアとなってしまった。コンディションはあまり良いとは言えない。

それでも、このカリフォルニアで復活劇を演出できれば、続くツールへの弾みにもなるはずだ。ITTも強いし、可能性は十分にあるはずだ。

頑張れタランスキー! 超応援してる! そして同じアメリカ人スランパーのティージェイ・ヴァンガーデレンへの影からのエールを捧げてほしい・・・。

 

 

トムス・スクインシュ(ラトビア、25歳)

キャノンデール・ドラパック所属 ルーラー

カリフォルニアに愛された男、とでも言うべきか。2年前、サンノゼの山岳ステージで逃げ切り勝利。キャノンデールに移籍した昨年も同じく山岳ステージで逃げ切った。

キャノンデールはタランスキーが総合を狙うのはもちろん、昨年ITT3位のタイラー・フィニーも今年はキャノンデール入りをしている。そして、このスクインシュの存在!

今年、勝利がまだ1しかないキャノンデールだが、このカリフォルニアは、そんな状況を大きく変えるチャンスとなるはずだ。

その意味で、ベンジャミン・キングを失ったのは残念ではある・・・。

 

 

マルセル・キッテル(ドイツ、29歳)

クイックステップ・フロアーズ所属 スプリンター

現役最強のピュアスプリンター、いよいよカリフォルニアに上陸。

実は5年前に一度、出場している。しかしそのときは、ペーター・サガンが驚異の5勝を繰り広げる裏で全く勝負に絡めないままに途中リタイアとなった。

いつもならジロに出場している時期である。だが、「国外スタートの序盤は絶好調なのにイタリア国内に入るとまったく勝てなくなる」というジンクスに対し過敏に反応し、イタリア国内スタートの今年のジロをパスしたのかな?と邪推したくなる。もちろんそんな理由ではないだろうが、この最強のドイツ人スプリンターの新たな挑戦を歓迎したい。例年、カヴェンディッシュサガン、昨年はそこにクリストフが加わって展開されたカリフォルニアスプリンター頂上決戦に、新たな風を吹き入れることだろう。

特に今年はカヴェンディッシュが不参加になりそうだ。サガンとクリストフとキッテルとデゲンコルブ。カリフォルニア最強は誰だ?

 

 

アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、29歳)

カチューシャ・アルペシン所属 スプリンター

ということで彼についても触れざるをえない。6年ぶりに出場した昨年1勝。しかしそれも、「山で逃げに乗って疲れたサガン」にギリギリ勝った1勝だ。

いや、「集団内先頭」は1回取ったのだ。しかしその日はベンジャミン・キングが逃げ切り勝利した後の集団内での先頭で3位だ。なんかクリストフはそういうの多い気がする。

2位が1回。サガンに負けた。3位が1回。カヴェンディッシュサガンに負けた。

昨年のツールもサガンに負けて最高で2位。2014年にツール初勝利と2勝目を同時に獲ったあのときの輝きが・・・ちょっと霞んできてしまっている印象。

勝利は多いのだ。ツアー・オブ・オマーンの3勝含めて今年既に7勝。去年も13勝。キッテルだって昨年12勝。今年も7勝だから、負けてないのだ。だが、ワールドツアーでの勝利がない。全然ない。昨年は丸一年なかった。今年は先日のエシュボルン・フランクフルトで勝ちはしたけれど、このカリフォルニア同様、今年からワールドツアーに昇格したばかりのレースなので微妙と言えば微妙だ。

こういう、強いのに勝てない選手、がつい好きになってしまう。

だからきっと、彼が勝てば個人的にはとても嬉しい気がする。ので、頑張ってほしい。

まあ彼の今年の最大の目標は、ベルゲンでの世界選手権だろうけれど・・・。

エシュボルン勝利の最大の立役者リック・ツァペルもしっかりと連れてきてるぞ!

 

 

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、28歳)

トレック・セガフレード所属 スプリンター

この人物も忘れてはならない。2014年初出場時はカヴェンディッシュに敗れた2位が2回。昨年も年初の大事故からの復活戦として出場したが、さすがに万全ではなく最高で5位に終わった。

今年はいよいよ復活できるか? とりあえずドバイ・ツアーで1勝。北のクラシックも勝利までは得られなかったが良い走りを見せていた。このカリフォルニアでの初勝利に期待したいところだ。

エシュボルン・フランクフルトでは、カチューシャのトレインの番手を取ったつもりだったが目の前のプロコンの選手が中切れを起こしてしまった。慌てて追いかけるが届かず。まあ、それだけの走りを見せたリック・ツァペルが強かったということで。

 

 

ロベルト・ヘーシンク(オランダ、30歳)

チーム・ロットNLユンボ所属 クライマー

2012年大会総合優勝者。昨年は参加していないが2年前は総合5位。

今回のカリフォルニアは2年前と似た経路を通る。クイーンステージのマウント・バルディは、2年前には1分遅れの区間8位。昨年ブエルタでステージ優勝をした足をしっかりと残していれば、今回上位に来ることも可能だろう。

問題はタイムトライアル。決して苦手ではないのだが、20kmのTTだとトップから1分は突き放されてしまいそうだ。

チームには昨年7位のジョージ・ベネットもいるため、こちらで総合を狙ってくる可能性もあるが、ベネットはヘーシンク以上にTTが苦手だ。

 

 

イアン・ボスウェル(アメリカ、26歳)

チーム・スカイ所属 クライマー

2年前のクイーンステージで3位に入り、総合7位で終えた。その年のブエルタのクイーンステージでも3位だった。

普段は登りアシストとしての仕事が多い彼だが、母国を走るこのレースではおそらくエースナンバーを背負って走ることになるだろう。セルヒオ・エナオもいないし。

地味だけどそれなりの実力がある彼が上位に来るとしたら嬉しい。問題は、タイムトライアルがとても苦手なこと。

チームにはほかに、スプリントで勝利したいヴィヴィアーニ、そして昨年新人賞2位だったタオ・ゲオゲーガンハートなどがおり、彼らの動きにも注目したい。

 

 

ブレント・ブックウォルター(アメリカ、33歳)

BMCレーシングチーム所属 オールラウンダー

昨年は山もTTもバランスよく上位に入ったことで、総合3位。とのときの総合1位と2位は今回欠場。ということは、ブックウォルターにとっては、最大のチャンスとなる。

カリフォルニア以外で大きな成績を残しているわけではないが、先月末のヨークシャーでは総合4位。その前のツアー・オブ・ジ・アルプスでも良い走りを見せるなど、調子はいい。

チームメートには昨年総合6位のサミュエル・サンチェスもおり、そちらで狙ってくる可能性も。サンチェスも昨年ブエルタで調子が良かったので期待したい。

 

 

 

 

ステージ詳細

第1ステージ サクラメントサクラメント(167.5km)

気持ちいいくらいのド平坦。最後はサクラメント市内の周回コースを3周する。

昨年は初日からサガンが勝利。今年も期待したいが、そこはキッテルが許さないだろう。

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第2ステージ モデスト~サンノゼ(144.5km)

超級山岳「マウント・ハミルトン」は山頂に天文台があることで有名。ゴールは「シリコンバレーの中心地」サンノゼ(スペイン語由来で、スペイン読みではサンホセ)。

登りゴールで、2年前の同地ゴール時には、スクインシュが逃げ切り勝利を決めたが、集団で先頭を獲ったのがサガンだった。

ハミルトン山以外にも山岳ポイントは多く、山岳賞争いにおいても重要なステージとなるだろう。ラリー・サイクリングのエヴァン・ハフマンは今年も動くか?

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第3ステージ ピスモビーチ~モロベイ(186.5km)

途中3級山岳が1つあるが基本的には平坦ステージ。こういうステージではキッテルに期待したい。ゴール前も海岸線ではなく山に囲まれているため、横風分断はおきづらい、かな。

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第4ステージ サンタバルバラ~サンタクラリタ(159.5km)

ラストは緩やかに登っているが、サガンやクリストフやデゲンコルブといった今大会の有力スプリンターであれば問題はないだろう。キッテルは知らん。

気になるのは途中の平均12%の「壁」。断面図でみるとマジで壁。

 

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第5ステージ オンタリオ~マウント・バルディ(125.5km)

ゴールのマウント・バルディは「はげ山」という意味。その名の通り、山頂には木が生えていない。といっても今回は山頂まで登るわけではないよう(標高は3000mなので今回のゴールは3分の2までしか登らない)。正式名称はマウント・サンアントニオ。カリフォルニアで最も高い山らしい。

2年前の同コースを制したのはジュリアン・アラフィリップ。だが、サガンがこのステージをたった47秒遅れでゴールしたことで、総合優勝への道を開いた。とはいえさすがに今年はそれを狙うことはないだろう。何しろ今年はラファウ・マイカがいるのだから。

なお、今大会参加者の中で、2年前の同ステージを最高順位でゴールしたのはイアン・ボスウェルである。f:id:SuzuTamaki:20170513215122j:plain

↓第4ステージまでの総合成績を踏まえてアップした記事です↓

suzutamaki.hatenablog.com

 

 

第6ステージ ビッグベアーレイク(24km、ITT)

2年前のカリフォルニアも同地で個人TTが行われた。そのときはサガンが優勝し、総合優勝をほぼ決定付けた。

しかしそのときの距離は10km程度。今回の中距離TTではさすがに彼が勝つ、というわけにはいかないだろう。

これだけの距離だと、TTが得意な選手と苦手な選手との間で1分以上のタイム差が平気でついてしまいそうだ。昨年のITTは20kmだったが、山岳ステージで1分遅れて総合12位だったタランスキーは、このステージで2位に入り総合4位まで浮上した。

逆に山岳ステージで3位に入ったジョージ・ベネットは、このITTで2分近く遅れ、最終成績は総合7位だった。

両方でバランスの良い結果を出したブックウォルターは総合3位。

今年はこのITTの存在のおかげでタランスキーが総合優勝を飾る可能性が高くなった。山岳で大きく遅れなければ。

また、彼のこのステージでの勝利、というのも考えられるだろう。

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第7ステージ マウンテン・ハイ~パサデナ(125km)

標高2000mから一気に下り、アップダウンを繰り返しながら最終的に高級住宅街パサデナにゴールする。集団スプリントになる可能性が高いが、ダウンヒルが得意な選手がアタックを仕掛けて逃げ切りを狙うパターンもあり得る・・・サガンとかね。エンターテイナーの彼ならばやりかねない。で、クリストフが必死に追う、と。

前日のステージで総合首位に立った選手がそのまま総合優勝を決める可能性は高いだろうが、下りがシビアなだけに、余計な落車などは避けたい。タランスキーはその点、前例があるから心配なんだよなぁ。

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スタートリスト

一部の有力チームのみ掲載。加筆修正あり。年齢はすべて数え年表記です。

 

 

クイックステップ・フロアーズ(ベルギー)

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昨年アラフィリップが総合優勝を果たしたためにゼッケン1番台。ただし、このアラフィリップは今回、怪我で欠場。ツールの出場も諦めたとか。切ない。

代わりにゼッケン1番をつけるキッテルは「ほぼ」初出場。サバティーニやトレンティンといった強力なリードアウト役もおり、大活躍を期待したいところ。

 

 

BMCレーシングチーム(アメリカ)

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昨年総合3位のブックウォルター、同6位のサミュエル・サンチェスを抱え、総合優勝候補のチームとなる。スプリンターでも昨年ブエルタで勝利したドラッカーがいるため狙ってくるだろう。

マイルス・スコットソンは今年のオーストラリアロードチャンピオン。平坦牽引でよく姿を見ることになるはずだ。

 

 

ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)

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全員元ティンコフ。まさにサガンとマイカのためのチーム編成。このうち、サガンを直接アシストするスプリンターはバシュカ、コラー、マッカーシーの3人。平坦で牽引するルーラーはボドナールとユライ・サガン。そしてマイカの登りアシストとしてポランスキー

マイカはポーランドチャンピオン。そしてユライ・サガンスロバキアチャンピオンジャージを着ている。ステージ序盤で前を牽く姿もよく見ることになるだろう。

 

 

キャノンデール・ドラパック(アメリカ)

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昨年総合4位のタランスキー、同5位のクラドックを擁する総合優勝候補チーム。とくに今年はTTが長めなのでタランスキーには有利に働くだろう。

昨年はBMCでITT3位だったフィニーも、ITTでの勝利を狙いたい。スプリントではウィッパート。そしてここ2年連続で勝利を掴んでいるスクインシュに「ぜひ今年も・・・!」という思いは強いだろう。

何しろチームとしては今年まだ1勝。窮地に立たされているのだ。

 

 

カチューシャ・アルペシン(スイス)

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クリストフを絶対エースとして、エシュボルン・フランクフルトで彼を支えたリック・ツァペルや、昨年U23世界選手権ITT部門で優勝したマルコ・マティスがアシストする布陣。また、レストレポなんかは山も結構登れるため、そのあたりでも期待。新人賞を狙うのもありだろう。

 

 

トレック・セガフレード(アメリカ)

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デゲンコルブがエーススプリンター。また、昨年新人賞3位のゲレイロも、今年新人賞を狙って走るかもしれない。

また、グレゴリー・ダニエルも元アクセオン。しかもアメリカロードチャンピオンになったので、こちらの活躍にも期待したい。

 

 

チーム・ロットNLユンボ(オランダ)

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2012年覇者のヘーシンクと、昨年総合7位のベネットを抱える。リンデマンの逃げなど、総合だけでなくステージ勝利も狙っていきたい。

アントワン・トルークは昨年まではルームポット所属。昨年ツール・ド・スイスで山岳賞。積極的な走りを期待したい。

 

 

チーム・スカイ(イギリス)

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2年前総合7位のボスウェルがおそらくはエースナンバーをつけるのではないか。だが、選択肢はそれだけではない。スプリンターでもヴィヴィアーニがおり、ダニー・ファンポッペルの援護のもと勝利を狙う。ジロ出場がかなわなかったリベンジを果たせるか。敵は手ごわいが・・・。

また、ケノーも2年前総合9位でこちらも可能性あり。さらにゲオゲーガンハートは昨年新人賞2位。今年も新人賞を狙いたいところだ。

なお、ディベンとドゥールは昨年までチーム・ウィギンス。これら若手の成長も楽しみだ。

 

 

ディメンション・データ(南アフリカ)

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アイゼル&レンショーも連れてきており、これでカヴェンディッシュがいれば完璧だった。が、彼は今、確か感染症に罹っているということで残念ながら欠場。代わってエーススプリンターを務めるのはファラーになるのかな。

モートンは昨年はジェリー・ベリーに所属してこの大会に出場していた。また、ベンジャミン・キングは昨年はキャノンデールに在籍しており、1勝している。正直、スプリントで勝つ可能性があまり高くないディメンション・データにとって、このキングやレイナルトでの逃げや山岳賞獲得に期待したいところである。