りんぐすらいど

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ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 全チームスタートリスト&プレビュー

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いよいよ本日開幕となるブエルタ・ア・エスパーニャ

その全チームのスタートリストと、簡単なプレビューを載せる。

 

年齢はすべて数え年表記。

脚質についてはあくまでも参考までに。何か異論あればお願いします。

 

 

↓コースプレビューはこちら↓

suzutamaki.hatenablog.com

 

 

1~ トレック・セガフレード(TFS)

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この10年、間違いなくスペインの、いやサイクルロードレース界の英雄であり続けてきたアルベルト・コンタドール

今回のブエルタは、そんな彼にとって、最後のレースとなることが決定した。

ブエルタの主催者はそんな彼に敬意を表し、本来であれば昨年総合2位のクリス・フルームが着用するはずのゼッケン1番を、コンタドールに捧げることにした。総合リーダージャージへの敬意を常に忘れないフルームも、運営のこの計らいに不満を述べることはないだろう。

 

正直な話、彼がこのブエルタで最高の結果を出せるとは思っていない。それでも、ただ一つ願うとすれば、彼がこの3週間を走り切ってくれること、ただそれだけだ。最後のアングリルを登り切る彼の姿を、あるいは最後のマドリードのゴールアーチをくぐる彼の姿をこの目にしたい。ただ、それだけだ。

グランツールには常に悪魔が潜んでいる。それでもこのブエルタだけは、そんな悪魔がコンタドールに舞い降りることのないことを祈る。

 

チームとしても、コンタドールだけに全てを捧げるつもりはないようだ。むしろ、ブエルタと最も相性のいいスプリンター、デゲンコルブに最高のメンバーを用意しない理由がない。さすがにかつてのような5勝は難しいかもしれないが、2年前、ツールからずっと勝利のなかった彼に勝利をもたらしたのが、このブエルタマドリードだった。サガンもいない、キッテルもいない、ガヴィリアもカヴェンディッシュグライペルもいないこのブエルタで、最強のスプリンターは間違いなくデゲンコルブである。デゲンコルブお気に入りのアシストであるデコルトと、自身も勝利を狙う力が十分にあるトゥーンスを従えて、今年のブエルタで彼の本当の復活が見られるかもしれない。

 

ということで、コンタドール班とデゲンコルブ班がくっきり綺麗に分かれたトレック・セガフレード。やや不安になるのは、平坦牽引役の少なさか。平地でのトラブルも起こりがちなコンタドールにとって、この体制が裏目に出なければいいのだが。

 

 

11~ クイックステップ・フロアーズ(QST)

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昨年ブエルタ区間1勝・総合7位のデラクルスがエースナンバーを着ける。今年もバレンシアナ総合7位、バスク総合4位、ブルゴス総合3位と、スペインのステージレースで軒並み良い結果を叩き出している。今年目指すは表彰台か。

ちなみにこのデラクルス、チーム・スカイとの2年契約が発表された。もちろん本人は、このブエルタを100%クイックステップの為に頑張ると宣言しているが、やはり来年以降の自分の立場のためにも、このブエルタで結果を出したいという思いはあるだろう。スカイとしてもランダ、ニエベが抜ける穴を埋める逸材として、彼には期待しているはずだ。

 

アラフィリップは膝の怪我からようやく復帰。直前のブルゴスでは振るわない結果ではあったが、無理に総合を狙うことなく、激坂ステージなどで区間勝利を狙いたいところ。テルプストラ、トレンティンもステージ狙いで走るだろう。

 

そして、期待したいのが若手のマース。昨年チェコのコンチネンタルチームで、2クラスのステージレース2個で総合優勝、1個で総合2位という結果を叩き出していた新鋭クライマー。今年から2階級特進でクイックステップ入りしたわけだが、先日のブルゴスでデラクルスを超える総合2位という成績を残す。

デラクルス、マーティンといった総合系の逸材を失うことになるクイックステップにとって、アラフィリップ、ユンゲルスと並ぶ新時代の期待の星となれるか。今年のブエルタは新人賞も(ジャージはないが)あるらしいので、まずはそれを確実に射止めたい。もちろん初のグランツールに「慣れる」というのも重要な課題だ。

しかしチェコは本当に良い選手が多いなぁ。(勘違いしていた。マスはスペイン人でしたね)

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マースはイケメン枠としても非常に有望。

 

 

21~ チーム・スカイ(SKY)

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2011年のブエルタ初出場以来、リタイアとなった2015年以外は常に総合4位以上をキープし続けているフルーム。総合2位も2回。そのうちの1回である昨年は、キンタナ・コンタドールの奇襲によって大幅にタイムを失った第15ステージがなければ、総合優勝を十分に狙える走りを見せていた。

だから、今年は、キンタナも不在のため、ダブルツール達成が十分に狙える状態にある。ドーフィネ・ツールでの不調はブエルタのための調整という見解もあり、本人もこれまで以上の本気でダブルツールを狙っているのかもしれない。

メンバーも、ツールでも素晴らしい走りを見せてくれたクネースやニエベ、復活とともにポローニュで区間1勝&総合3位となったプールス。そしてジロで献身的な走りを見せていたローザと、十分に期待ができるだろう。

個人的に期待したいのはモズコンの走り。激坂にも石畳にも対応できる足をもち、この夏はイタリアのITTチャンピオンにも輝いた。可能性が様々見られる若手で、今後の伸びが期待できる。ただし、いまだ来年以降の動向が確定していない。このブエルタ期間に判明する可能性は十分あるだろう。

口は災いの元タイプなので、そこは気を付けてほしいけれど(笑)

 

 

31~ BMCレーシング・チーム(BMC)

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ツール・ド・スイス総合2位、ツール・ド・フランスでもポートがリタイアした後のエースを担い、最終的に総合11位に達したカルーゾがエースナンバー。3年前のブエルタでは総合9位となっているので、今年はそれ以上の成績を目指したい。

総合エースを担える存在としてはほかにヴァンガーデレンもいるが、個人的にはやはり彼はステージ狙いで自由に走ってほしい。ローハン・デニスも未来のグランツールライダーであることは間違いないが、この3週間でどれだけの可能性を見せられるか。

昨年ブエルタで総合6~7位をキープしながら、終盤のタイムトライアルでの落車によってリタイアを余儀なくされてしまったサミュエル・サンチェスにも期待していたのだが、直前にドーピング検査に引っかかり欠場に。

全体的に実力者の多くいるチームとなったが、それだけに中途半端な結果に終わらないことを願いたい。とりあえず初日TTTの有力候補であるのは間違いないだろう。

 

 

41~ オリカ・スコット(ORS)

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怪我からの復活が遅れながらも、ツールは無理をせずに走り、このブエルタに全てをもってきたチャベス。思えば彼の大ブレイクの始まりは2年前のブエルタだった。昨年は総合3位。今年は総合優勝以外狙うものはないだろう。

連れてきているルーラーも、登りでも活躍できる選手たちばかりだ。特にヘイグは直前のツール・ド・ポローニュで、一度は失敗した逃げ切り勝利を、再度挑戦して今度こそ獲得という執念の走りを見せてくれた。昨年はハウスンやゲランスの前待ち作戦が功を奏し結果を出したオリカ。メンバーは変われど、今年も同じような作戦を狙っていく可能性が十分にあるラインナップだ。

そして、2015年ツール以来となる、イェーツ兄弟の揃い踏み。当時はチームとしても序盤にリタイアが続出するなど散々な状況だったし、2人の成績もまったく目立たずに終わってしまったが、それ以来、アダム・サイモンがともにツール新人賞を獲得するなど急成長。昨年のブエルタもサイモンが区間1勝&総合6位となるなど、チャベスだけでない活躍をチームとして期待しているのは間違いないだろう。

今年のブエルタは新人賞もある。アダムとサイモンがこれを取り合う姿も見てみたい。

 

 

51~ モビスター・チーム(MOV)

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本来エースを担う予定だったバルベルデがツール初日に大怪我を負ったことで、エース不在での参加となったモビスター。ゼッケンNOも、アルファベット順で設定しているようだ。

ただ、ハンマーシリーズの活躍に続いて、ツールでもキンタナにとって最も頼れる山岳アシスト役として機能したベタンクール。昨年総合8位のダニエル・モレーノ。そして2015年ラヴニール覇者のマルク・ソレルなど、期待できる選手は多くいる。とくにソレルはカタルーニャ総合3位、スイス総合8位と良い走りを見せている。今回のブエルタで総合TOP10に入れれば今後が非常に楽しみになる。

ちなみに今大会は、2011年~2015年のラヴニール覇者が勢揃いしている(フェルナンデスもその1人)。その中での争いというのも期待したいところだ。

 

 

61~ チーム・サンウェブ(SUN)

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ツールで区間2勝と山岳賞という大活躍を見せたバルギル。そもそも彼がプロで頭角を現したのはこのブエルタであり、今年も区間優勝を狙って走ると宣言している。総合はあまり狙っていない様子だが、来年からはフランスのプロコンチネンタルチーム。ブエルタにはしばらく出られそうにない気がするので、活躍を期待したい。

代わってエースナンバーをつけるのが、ジロでは悔しい途中リタイアとなっていたケルデルマン。ポローニュも総合4位と悪くなかったので、総合TOP10は狙いたいところ。

若手では昨年オーストラリアロードチャンピオンのハミルトンと、ポローニュ総合7位のオーメンに期待。

 

 

71~ ボーラ・ハンスグローエ(BOH)

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昨年強い走りを見せ、エース候補だったケーニッヒが、膝の怪我からの復調ができずにブエルタまで欠場することに。よって、ツールを悔しい形で去ったマイカが単独エースでリベンジ。2年前のブエルタで総合3位。今年の優勝候補の1人だ。

ブッフマンもまた、リベンジのチャンスである。ドーフィネでメインチェスやイェーツを打ち破っての新人賞獲得。しかし3週間の戦いでは差をつけられてしまった。今回どこまでその差を縮めることができうか。イェーツ兄弟、ユンゲルス、アラフィリップと、そのライバルは多い。

アシスト陣に関して言えば、ベネデッティとコンラッドはいずれもジロに出場し、アルデンヌ・クラシックも走れる独走力の高いメンバー。山岳における良き牽引役となってくれそうだ。とくにコンラッドはジロ第15ステージで総合勢に混じっての6位ゴールを果たしており、最終的にも総合16位と健闘している。

総じて、ジロのときのようにボーラ生え抜きのメンバーが目立つラインナップだが、それでいてツール以上の活躍を見せてくれそうなのがボーラというチームである。

 

 

81~ AG2Rラモンディアル(ALM)

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意外にもバルデにとって初めてのブエルタ。というよりバルデはこれまで、ツール以外のグランツールに出場したことがない。昨年に続きツール表彰台を獲得することのできた彼にとって、ブエルタでの総合上位は十分狙うべき目標となるだろう。ツールでの山岳アシストとして活躍したドモンの存在も心強い。

また、ポッツォヴィーヴォも総合上位を狙える存在である。ブエルタでは4年前に総合6位を記録している。今年もジロ総合6位に続きスイス総合4位、ポローニュ総合6位と調子よく来ている。他を圧倒する走り、というのはなかなか見せられないものの、安定した走りをできるのが彼の持ち味だ。

そして個人的に期待しているのがアレクシー・グジャール。2年前ブエルタで、驚きの逃げ切り勝利を見せた彼は、しかしその後、なかなか勝利に恵まれないままここまで来ている。先日のノルマンディーで久々の勝利だ。

常に積極的な逃げを見せるその姿勢は健在。このブエルタで、再び栄光を手にしてほしい。

 

 

91~ キャノンデールドラパック・プロサイクリングチーム(CDT)

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いよいよウッズがエースナンバーを着る。今年のジロも含め、勝利にまではなかなか繋がらないものの、山岳ステージで常によい走りを見せている男。今年のブエルタでどこまで活躍できるか。

キャノンデールは今年、ジロでローランが1勝、フォルモロが総合10位。そしてツールでウランが総合2位と、期待以上の結果を叩き出し続けてきたキャノンデール。それらのメンバーや昨年5位のタランスキーのいない今回のキャノンデールも、結果があまり出せそうにないように見えるのに、蓋を開けてみればなかなかの成績、ということもありうるかもしれない。

期待したいのは、カリフォルニアで3年連続の勝利を期待されながら――落車によってリタイアせざるをえなかったスクインシュ。その積極的な走りをこのブエルタでも楽しみにしたい。

 

 

101~ カチューシャ・アルペシン(KAT)

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今年ジロ総合5位のザッカリンが、ツール出場を回避し、初のブエルタに挑む。もちろん狙いは総合表彰台。ジロの山岳で良い走りをしたゴンサルベスも連れてきている。

総合上位を狙える選手はほかにタラマエがいる。ディレクトエネルジーへの移籍が決まっている彼にしてみても、総合エースの座を確定させるためのお土産は欲しいところ。

個人的に期待しているのは若手のマミキン。昨年ブエルタの山岳逃げでもその存在感を表していた。

 

 

111~ チーム・ロットNLユンボ(TLJ)

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カリフォルニア総合優勝、ツールでも好走を見せていたベネットだが、ツールの際に罹った病気の状況が長引き、今回のブエルタには出場するものの、ベストコンディションとは言えないようだ。よって、エースナンバーを着けるのは昨年ジロで驚きの走りを見せたクライスヴァイク。昨年ブエルタは序盤でリタイア、今年のジロもイマイチだった彼が、今回のブエルタでリベンジを果たせるか。

ステージに関しては、今年のオランダ選手権2位のクレメント、5位のボウマンの個人TTでの走りに注目したい。今年ジロ最終ステージのファンエムデンのように、意外な勝利を狙っていけるとしたらこのチームだ。

 

 

121~ UAEチーム・エミレーツ(UAD)

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ルイ・コスタがエース。今年のアブダビで総合優勝、スイスでも総合5位と、悪くない走りをしているのは確か。

ただ個人的に期待したいのはやはりアタプマ。昨年のブエルタでは4日間マイヨ・ロホを着用。今年に入ってからは目立った活躍がなかったようだが、ツールでは終盤の山岳ステージで連日逃げ、勝利には繋がらなかったもののその実力を見せつけた。今年こそは勝利に繋げたいところ。

ほかにもツール総合8位のメインチェス、ジロ・エトナ山ステージで勝利したポランツ、そしてジロでは勝利を得られなかったもののポローニュではなんとか1勝を挙げることのできたサッシャ・モドロも、ライバルの少ない今ブエルタで活躍する可能性は十分にある。

意外とメンバーの良いUAE。2勝はしたい。

 

 

131~ アスタナ・プロチーム(AST)

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春先の怪我で地元スタートのジロ出場を叶えられなかったアル。代わりにツールでは区間1勝&総合5位と悪くない結果に。マイヨ・ジョーヌ着用も果たした。

この秋、再びブエルタに挑む。2年前の総合優勝者ではあるが、過剰なプレッシャーを感じることなく伸び伸びに走ってもらいたいところ。実力はあるのに浮き沈みが激しい彼には、1回1回のグランツールで成長することによって、2~3年後、本気でツール総合優勝を狙えるようになってほしいところ。

もう1人のエース候補がミゲルアンヘル・ロペス。20歳でラヴニールを制したコロンビア人ということで、まさにキンタナの後輩とも言うべき存在。昨年はツール・ド・スイス総合優勝で期待されながら初のグランツールとしてブエルタに臨んだが、初日のTTTでの落車が響いて序盤にリタイアをしてしまった。

さらに不運は続く。11月にトレーニング中の事故で左頸椎を骨折。復帰に夏までかかったうえ、復帰2戦目となるツール・ド・スイスで大規模な落車に巻き込まれてしまった。

それでも、先日のブエルタ・ア・ブルゴスでは区間1勝と総合4位となり、復活の兆しは見えている。今回のブエルタはアルもいるので総合上位を狙う必要はないので、まずはグランツール慣れと、そして区間勝利を目指してほしいところだ。まずは経験を積んで、24歳――「先輩」が最初のグランツール総合優勝を果たした年齢――となる来年のシーズンに備えてほしい。

 

 

141~ ロット・スーダル(LTS)

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ここもアルファベット順か? アルメは今年ダンケルク4日間レースで総合2位だったりはするが、かといって総合エースを担うような選手ではない。総合を狙うとしたらモンフォールの方が可能性があるだろう。ハンセンが9番なのは参加が急に決まったからだろうか。

ステージ勝利を狙える選手としてはデヘントはもちろん、デブシェールもスプリントで勝利を狙える可能性は十分にある。デヘントはまた今回も山岳賞を狙っていくのだろうか。とにかく、ツールの時のように、まったく結果がもたらせない、ということがないようにしたいところ。

 

 

151~ バーレーンメリダ・プロサイクリングチーム(TBM)

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ツアー・オブ・ジャパンにも来たガルシアコルティナやノヴァク、今回ついにグランツール初挑戦となるニバリの弟・アントニオなど、若手が多く参加する一方で、ジロでニバリを支えたペリゾッティとヴィスコンティ、そしてハビエル・モレーノなど、ニバリを勝たせる布陣も本気で用意している。

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ツールではまったくといっていいほど目立てなかった、その挽回ができるか。

 

 

161~ FDJ(FDJ)

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ここもほぼアルファベット順か。全体的に非常に若く、9人中3人がグランツール初挑戦である。

個人的にはもちろんエイキングに大きな期待を寄せている。今年はディラン・トゥーンスが激坂で大活躍を果たしていたが、彼が勝利するステージで、エイキングもまた、上位に入っていることが多かったのだ。実績は少ないが、新たな時代の激坂ハンター候補として、彼が育ってくれることを期待している。

 

 

171~ ディメンションデータ(DDD)

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このチームの課題はとにかく総合上位に入り、ワールドツアーチームとしての資格を喪失しないようにすること。現状、今年も再び降格の危機が迫ってきている。頼みの綱となるエースナンバーを着る選手はイゴール・アントン・・・ベテランで、過去、ブエルタでは総合9位の経験があるものの、ここ最近は期待外れの結果に終わることの多い印象。パウェルスも似たような感じで、やはり中途半端な結果に終わる可能性は大。

とはいえ、山岳賞ではやはりフライレに期待したい。3年連続での受賞となれば、2010年のモンクティエに続く偉業となる。とはいえ、今回はバルギルやデヘントなどライバルも多い。

また、個人的にはクドゥスに期待。今年はオマーン総合4位、ブルゴス総合9位。メインチェスが果たせなかった、アフリカ勢として初となるツール新人賞を獲得する選手として成長してくれることを期待したい。

モートンツアー・オブ・カリフォルニアで、タオ・ゲオゲガンハートとの激闘を制して新人賞を獲得した選手。彼にとって初のグランツールとなる今回のブエルタで、どんな活躍をしてくれるのアk楽しみだ。

 

 

181~ コフィディス・ソリュシオンクレディ(COF)

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このチームの目標の1つ目は逃げ。とはいえコフィディスほどになると、いくらプロコンとはいえ勝利に繋がらないと物足りない。とくにブエルタはプロコンでの勝利も十分に狙えるレース。ライバルのディレクトエネルジーもいないし、今年こそマテやナバーロがしっかりと逃げ「切り」を果たしてほしい。

また、ヴァンヘネヒテンをエースとしたスプリンター班の勝利も狙ってはいきたいところ。IAMに在籍していた昨年は、第7ステージでベンナーティバルベルデジルベールという伝説級の強豪たちを打ち破った。来年はコカールと共に新チーム「ヴィタル・コンセプト」への移籍が決まっている。できるだけ良い待遇を望むためにも、活躍は必要不可欠。

 

 

191~ カハルラル・セグロスRGA(CJR)

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エースのパルディリャはモビスターに在籍したこともあるベテラン。昨年のブルゴスでは1勝もしている。

アロヨもかつてケース・デパーニュ(現モビスター)に在籍していた頃に、ジロでヴィンツェンツォ・ニバリを打ち破っての総合2位という成績を叩き出している。カハルラル移籍後も、ブエルタで毎年総合10位台に乗るなど、総合力ではチーム随一。

2年連続山岳賞、今年のジロでも活躍したオマール・フライレも元はカハルラル。今、期待の若手が全くいないと嘆かれているスペインを救うのは、このチームであることは間違いない。上記2名のベテランに導かれながら、新鋭のロソン、サエスなどの活躍に期待したい。

 

 

201~ アクアブルー・スポート(ABS)

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今年発足のアイルランドチーム。とはいえ、チーム内のアイルランド人は3名だけ。一番の注目選手は昨年英国王者のアダム・ブライス。スプリントで存在感を示すことは間違いない。

また、今年のアメリカ王者であるワーバスは、このチームに最初の勝利(しかもワールドツアーの!)をもたらした男。元々BMC、そしてIAMとワールドツアーチームを経験してきた選手であり、今大会でも活躍してくれることだろう。

ツアー・オブ・オーストリア総合優勝を果たした元IAMのデニフルも、勝てる選手だ。

 

 

211~ マンサナ・ポストボン(MZN)

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2015年発足。翌年にプロコンチネンタルチーム昇格。そして今年ワールドツアーに。80年代から90年代にかけても存在していたらしいが、その後に一度解散しているとのこと。

どうしてもまだ経験の浅いコロンビア人選手が多いが、元カハルラルのヴィレラや、ベルキン(現ロットNL)所属経験のあるボルなど、ベテラン選手に指導されながらの贅沢な経験となるだろう。

コロンビアのチームといえば、2015年まで存続していたチーム・コロンビアのことを想起させる。アタプマ、チャベス、パンタノなど、現在活躍する多くの有力コロンビア人が在籍していた。このポストボンが、同じような存在になってくれることを期待する。もしかしたら今大会でも、未来の強豪コロンビア人の活躍が見られるかもしれない。