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りんぐすらいど

ロードレース関連の記事が中心。https://twitter.com/SuzuTamaki

ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2017 総括

最終日までスペクタルに溢れ、驚きに満ち溢れた一週間をもたらしてくれたボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャが閉幕した。

今、最も調子の良さを感じる男たちが勝利を掴んだようにも思え、今後を占ううえでも参考になったレースかもしれない。

一方で、スター選手が揃ったわりには活躍が一部に限定され、不完全燃焼に終わった感も否めない。

各種表彰台を飾った英雄たちを振り返ると共に、今後に向けた展望も語っていきたい。

  

目次

 

 

総合優勝&山岳賞 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、36歳)

 圧巻の勝利であった。今大会のクイーンステージとなる第3ステージ&第5ステージで優勝。さらには山を下ったのちのスプリントゴールである第6ステージでも2位につけ、最終日バルセロナ周回コースでも優勝。チームTTでも実質的に最も速いタイムをチームで出したことにより、文句のつけようがない結果で総合優勝を決めた。

 今期すでに5勝。最多勝利数を記録しているユワン、キッテルに並ぶ成績だ。ステージレースとしても今期2度目の総合優勝。そもそも今シーズンここまでで出場しているステージレースはこれとブエルタ・アンダルシアの2つだけなのだが、その両方で総合優勝しているというのは明らかにおかしい。昨年グランツール全出場だけでもびっくりだったのに、今年はさらにこんな展開で、本当に今年37歳になる男なのか。なお、アンダルシアの勝利でプロ生活100勝目を記録したらしい。本当に化け物である。

 今大会はバルベルデ自身の勝利だけでなく、チーム全体としても大きな結果を生むことができた。まず、新たな才能としてのマルク・ソレルが大車輪の活躍。さらには総合3位と新人賞ジャージを獲得した。

 さらにスカイにも匹敵するチーム力を存分に発揮し、スカイ列車の崩壊やコンタドールのアタック封じなど、今後のグランツールが楽しみとなる成果を出してくれた。

 ジロのキンタナ総合優勝はもちろん期待できるのだが、ここに今度はブエルタバルベルデ総合優勝というのも、まったくありえない話ではないのではないか。あるいは、そう、ツールも? モヴィスター旋風が今年は巻き起こるか。

息子、娘と共に表彰台に上がるバルベルデ。この少年も表彰台には随分慣れてしまったのではないか。

 

 

総合2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、34歳)

 今年3度目の総合2位。だから、決して調子が悪いわけではない。昨年も似たような状況の中で、バスク1周で総合優勝を果たした。しかし、ツールが近づけば近づくほどに、少しずつ調子を落としていって――シーズン後半は、積極的な動きに喝采を送りはしたものの、結局総合表彰台に上がる彼の姿を見ることはできなかった。

 今年はどうだろう。やはり決定打に欠ける感は否めない。最近で言えば2015年のジロで見せたような圧倒的な走りは見られない。今回のカタルーニャではバルベルデに圧倒されてしまったほどだ。

 だがチーム状態はよくなっているように思う。昨年のティンコフが悪かったというわけではないが、今のところパンタノは非常に良い走りを見せているし、チームTTでもスカイやモビスターには敵わなかったものの4位と悪くない結果を見せていた。モレマの調子は良くなかったようだが・・・年初のコンディションは良かったし、ツールまで復調すれば、と思う。

 あとはもう、我々は彼を信じて待つしかない。勝利を焦らず、ただツールでのみ、その力を爆発させてくれればいい。彼が万全なコンディションでフルーム、キンタナに挑みかかることができれば、そのツールは、とてつもなく面白いものになるだろう。

次はバスク1周。昨年総合優勝しているレースだが、今年はパンタノもモレマもいない中での戦いとなる。だからこそチームの底力が試されるため、楽しみでもある。個人TTでの走りにも期待だ。

 

 

総合3位&新人賞 マルク・ソレル(スペイン、23歳)

 まるでキンタナの足跡を辿るかのような経歴だ。2年前にツール・ド・ラヴニールで総合優勝を果たし、その翌年にルート・ドゥ・スッド総合2位(1位はキンタナ)。今年はパリ~ニース区間3位と、そしてこのカタルーニャ1周で総合3位、新人賞。

 もちろんキンタナよりは一回り小さい戦績だ。それでも、期待をかけていた若者が期待通りに育っていくことに、チームとしても喜びを隠せないはずだ。次はバスクで、今度もバルベルデのサポートに回る。だが遠くない将来、エースとして走るときも来るだろう。

 パリ~ニースで見せた飛び出し、逃げの強さは今回も第4ステージの下りで見せてくれた。さらに翌第5ステージ、クイーンステージの登りで、最後までバルベルデをアシストし続け、ライバルたちを引きはがすほどに力強い登りを発揮。アシスト力も十分にあることを証明してみせた。バスクでは、さらに飛び抜けた走りを見せ、ステージ優勝も狙ってほしいところだ。

ポルトの登りでコンタ、バルベルデ、フルームを引き連れて先頭を走るソレル。もはや一流ライダーの仲間入りを果たしたと言っても過言ではないだろう。

 

 

スプリント賞 ピエール・ローラン(フランス、30歳)

 カタルーニャにはゴール時にポイントが与えられず、 スプリント賞は中間スプリントポイントの累計によって競われることになる。すなわち「逃げ賞」といったところだ。そしてピエール・ローランがこの賞を手に入れたことは、彼の新たなる戦い方の始まりを象徴しているように思う。

 かつて、ツール・ド・フランスで総合上位の常連となったことにより、フランス人たちの大きな期待を背負わされ、思うように結果を出すことのできずにいたピエール・ローラン。昨年チームを変えてみたもののやはり結果は得られなかったことで、彼は今年、ある一つの決断を下した。

 すなわち、今年のジロとツールでは総合を狙わず、ステージ優勝に集中していくと*1。かつて、ラルプ・デュエズを制した男のこの宣言が本気であることを、今回のカタルーニャの走りで感じさせられた。

 もちろん、思うことと為すことは違う。結局去年のツールもブエルタも積極的な走りは見せたものの勝利は得られず、また今回のカタルーニャの逃げも勝利に繋がるものではなかった。しかし、彼がなりふり構わず勝利に向けて走り続けることを選べば、きっとまた、多くの観客を沸かせる走りを見せられるようになるはずだ。ヴォクレールという男が、まさにそういう走りを見せてくれた男であった。

 だから私は彼を応援したい。彼がまた山岳で逃げを見せてくれたときには、よし、いいぞ、と誰よりも彼を応援してみせる。だからどんどん逃げをみせてほしい。まずはジロ。第2ステージなんか、早速目立つチャンスではないか?

2年ぶりの出場となるジロ。前回の2014年は総合4位と大健闘・・・いやいや、総合ではなくステージ優勝を狙うのだ。欲張っちゃいけない。でもまあ、山岳賞あたりは欲張ってもいいんじゃないか?

 

 

第1ステージ優勝 ダヴィデ・チモライ(イタリア、27歳)

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 ランプレ・メリダのエーススプリンターの1人として、2016年はカタルーニャ及びツアー・オブ・ジャパンを制したチモライ。しかしチームにはほかに、ウリッシやモドロといった強力なパンチャー/スプリンターもおり、その中で若干埋もれている印象も否めなかった。

 そんな中、新天地として与えられたのがミラノ~サンレモ覇者アルノー・デマールの発射台としての役割。「僕はもう27歳で、新しいチーム、国、言語に触れるのに適切な時期なんだと思っている」と彼は語る*2。そして実際にサンレモではデマールのために良い働きをしたうえで――昨年も勝利を飾ったこのカタルーニャにエースとして出場し、そして見事2年連続の勝利を、それも初日のステージで飾った。チームにとってもこれで、昨年同時期を超える勝利数を稼ぐことができた。

 今年のFDJは、ツールにおける総合表彰台にはこだわらないようだ。代わって、好調なデマールによるスプリント勝負にも力を注ぐ、と。そのうえで彼と、同様にデマール発射台としてカチューシャから引き抜かれたグアルニエーリという「外国人部隊」が、重要な役割を果たすことだろう。

 

 

第2ステージ優勝 BMCレーシングチーム

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 荒れた展開となった。レース内で、というよりは、レース外で。

 展開は非常に盛り上がった。まずはTTT世界王者常連のBMCレーシングが圧倒的な強さを見せつけ、次いでこの中間更新をモヴィスターが更新。そして最終的には、(40kmもあったというのに)2秒差という僅差でモヴィスタ―が勝利を掴んだ。

 しかし、その直後、BMC側からクレームがついた。曰く、モヴィスタ―・チームのホセホアキンロハスチームTT中にルール違反となる行為を行った、と。コミッセールはひとまず、ロハスおよびこれに関わった選手のタイムにペナルティを加えたものの、BMC側は「チームTT中に行われた違反のペナルティはチーム全体に及ぶべきだ」として、メンバー全員のタイムペナルティを要求。結果としてこれは認められ、モヴィスタ―・チームのタイムに1分のペナルティが課された。よって、公式記録ではBMCレーシングが2位のチーム・スカイに44秒差をつけての勝利となったのである。

 よほど頭にきたのか、後日ロハスTwitterでティージェイ・ヴァンガーデレンのルール違反を指摘。さながら場外乱闘の如き展開となってしまった。

  この一連の流れの是非は様々な意見があり、一概に評価を下すことは難しいが、ただ一つ言えることがあるとすれば、この日のタイムペナルティは結局、バルベルデの総合優勝に何ら影響を与えなかった、ということである。むしろこの日の出来事が、彼に本気を出させてしまった、のかもしれない。 

 

 

第3ステージ優勝 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、36歳)

 過去クイーンステージにもなっているラ・モリーナ山頂フィニッシュ。レース全体を支配したのは総合リーダー擁するBMCではなく、モヴィスターであった。今大会を通じて覚醒したマルク・ソレルの懸命な牽きによって他のチームが何もできないまま2周目のラ・モリーナ山頂に向かうプロトン。最後の1kmでダニエル・マーティンがアタックを仕掛けるも、十分に足を貯めていたバルベルデが追随し、最後はしっかりと差し切った。バルベルデはこれでキャリア101勝目を飾った。

 激しい展開も期待されたこのステージはわかったことは、今年のモヴィスターのチーム力の高さであり、そして各総合エースたちの足の調子がイマイチであった、ということである。

 

 

第4ステージ優勝 ナセル・ブアニ(フランス、26歳)

 フィニッシュ地点こそ平坦ではあるものの、ラスト13km地点に2級山岳が待ち構えており、スプリンターたちが本当に生き残れるか微妙なステージではあった。しかし、これをしっかりと乗り越え、チームメートの献身的なアシストを受けて発射したブアニは、第1ステージのリベンジを見事果たした。チモライも引き続き良い走りを見せたのだが、今回はアシストが外れるのが早過ぎたようだった。 

 喜びよりも、安心の方が強かったのかもしれない。ゴール直後の彼の表情を見ていると、そう感じた。「今年は2位や3位ばかりで・・・これでやっと2勝目だ。でもスプリントというのはなるようにしかならないし、自分はいつだって必要な状態を整えているという自信はあるから、最後には結果がついていくると思っている*3」。昨期は7勝、うちワールドツアーレース4勝で終えたブアニ。今年はその勝利数をどこまで伸ばせるか。 

 

 

第5ステージ優勝 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、36歳)

 最大勾配20%にも達する超級山岳ロポルトの山頂フィニッシュで締めくくられる、今大会のハイライト。これを制したのはバルベルデだったが、その立役者となったのが地元カタルーニャ出身の新鋭マルク・ソレルであった。フルーム、コンタドールといったトップクライマーたちに物怖じせず立ち向かい、文字通り全身全霊をかけてエースのバルベルデを牽き倒した(しかもその後ちゃっかりとアダム・イェーツよりも先着しているのだから恐ろしい)。

 もちろんバルベルデの走りも圧倒的であった。コンタドール、フルームを振り切ってのステージ勝利は、37歳にして新たな可能性を感じさせる勝利であった。今年は改めて、グランツール総合表彰台を狙えるかもしれない? いや、まだ気が早いかもしれないが、否が応にも期待してしまう。

 もう1つ、気になったのが、ゲラント・トーマスの失速である。ティレーノ~アドリアティコで素晴らしい走りを見せていた彼が、このカタルーニャでどれだけ走れるか多くの注目を浴びていた。第4ステージでのフルームの動きも、あくまでもトーマスをアシストするものであり、今大会もトーマスがあくまでも総合優勝を狙っていくのではないか、とも考えられていた。実際にこの第5ステージの途中まではそうだっただろう。

 しかし、最終盤でトーマスは、千切れざるをえなくなった。まだ、彼にとって、バルベルデコンタドールといったトップクライマーたちとの本気のぶつかり合いに耐え得るだけの登坂力は身についていないのかもしれない。

 とはいえ、まだまだジロまでには時間がある。今後どのレースに参加するかはまだわからないが、少しずつ調子を取り戻していければいい。

 ティージェイ・ヴァンガーデレンは、期待通りだった。ある意味で。 

 

 

第6ステージ優勝 ダリル・インピー(南アフリカ、32歳)

 トップスプリンターがほとんど出場していない今大会において、グライペル、ブアニ、あるいはチモライ、ジェイ・マッカーシーといった選手を除いて、上位に来る可能性があるとすればこのインピー、もしくはズバラーリ、コンティ、バウハウスといったところだろう、とは思っていた。

 しかしまさか、勝利するとは、正直、思っていなかった。何しろインピーは、アシストとしての有能さが際立っていたが、彼自身が勝利を狙う、というイメージがなかったからだ。

 とはいえ、名アシストはすなわち名スプリンターであるのも事実で、実際今大会第1ステージ7位、第4ステージ3位と、好調ぶりは見せていた。そしてこの第6ステージ、序盤の集団分裂と厳しい山岳を越えて残ったインピーが、貪欲に3勝目を狙って飛び出したバルベルデを差し切って、勝利を掴んだ。

 ラスト20mまで逃げ続けていたアレッサンドロ・デマルキとダリオ・カタルドは、目の前で勝利を奪われる格好となった。とくにカタルドにとっては、苦しい状況に立たされているチームにシーズン初勝利をもたらす直前であった。結局今回のカタルーニャは、一切の逃げ切り勝利を許さない格好となりそうである。 

 

 

第7ステージ優勝 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、36歳)

 この男が強さを見せつけた。得意の「ちょい差し」ではなく、残り3kmからの飛び出しで決めた逃げ切りに近い形での勝利。

 もちろん、ある程度余裕をもった状態で首位に立っていたバルベルデにとって、それはリスクを取ってまで追い求めるような勝利ではなかった。しかし彼はそれに飛びついた。そして真剣勝負の結果、ステージ3勝と総合優勝という誰にも文句を言わせない大勝利を遂げたのである。

 それにしても、総合系ライダーたちがなりふり構わずアタックを繰り返す、豪華な展開であった。とくにフルームの飛び出しは、もしかして・・・と思わずにいられないものであった。得意の「宇宙ダウンヒル」も見せてくれて。昨年のロマンディといい、総合上位が不可能だとはっきりした後の方が、彼の走りは生き生きとし、スペクタルに満ちたものになるような気がする。バルデも決まりはしなかったが、よい執念であった。今は苦しい立場に置かれている彼らが、少しずつ調子を取り戻していくことを願っている。 

 

 

総合エースたちの今後の動向

5月のジロ開幕までの間、ジロおよびツールに出場予定の総合ライダーたちがどのような日程でレースに参加するのか。

現時点でわかっていることをまとめてみた。

(各選手の名前の後ろには、今シーズン最初に参加予定のグランツール名を記載)

 

ブエルタ・アル・パイスバスコ(4月3日~8日)

参加予定選手(一部)

昨年はコンタドールが総合優勝。昨年総合2位のセルヒオ・エナオが今年は調子がいいので、今年も激しい争いが期待できる。バルベルデの走りにももちろん注目だ。

さらに注目したいのがケーニッヒの参戦。今シーズンようやく本格参戦となる彼の走りにはぜひとも注目したい。

また、オリカ・スコットのメンバーがかなりいい。とくに今年新加入のクロイツィゲルチャベスやイェーツをどのようにアシストするのかに注目だ。

そして、ログリッツェがいよいよワールドツアーのステージレースでエースを担う・・・彼の力がどこまで通用するか。

 

ツアー・オブ・ジ・アルプス(4月17日~21日)

参加予定選手(一部)

  • ファビオ・アル(ジロ)
  • ミケル・ランダ(ジロ)
  • ティボー・ピノ(ジロ)

昨年までは「ジロ・デル・トレンティーノ」の名で知られていた「ジロ前哨戦」。

昨年はランダが総合優勝を飾り、ジロに向けて調子を上げていっていたように感じられたが、本戦ではまったく結果が出せずにリタイアとなった。

今年もここまで、トーマスにそのお株を奪われているような形。まだ参戦予定の選手の数も揃ってはいないが、もしトーマス不在のランダ単独エースであるならば、なんとかその存在感を示していきたいところ。

同じような状況に立たされているのがアル。アスタナ自体が未だに勝利ゼロと深刻な状態のため、なんとか勝ちを狙っていきたいところだ。

そして、ジロ初挑戦となるピノが、どこまで力を見せつけられるかにも注目だ。

 

ツール・ド・ロマンディ(4月25日~29日)

参加予定選手(一部)

  • ヨン・イサギーレ(ツール)
  • ミケル・ニエベ(ツール)
  • ティージェイ・ヴァンガーデレン(ジロ)
  • ニコラ・ロッシュ(ツール)
  • ラファル・マイカ(ツール)

まあ、ずっと先のことなので、まだまだ出場選手は不明確。

例年であれば直前過ぎてジロ出場予定の選手はほとんどおらず、ツール優勝狙いの選手が多い。昨年はキンタナが総合優勝。

今年はその中でヴァンガーデレンの存在が気になる。ちょっとは期待していたのにカタルーニャではいつもの姿を見せており、このままだと本当にジロのエースも危うい。ロッシュのアシスト力も気になるところだが、場合によっては彼が総合エースを担うだろう。

そしてマイカも、今シーズンまだいいところなし。この辺りで力を見せてほしい。

 

 

それぞれのレース、時期が近づいたところでまたプレビュー記事を上げる予定である。

もし気が向いたら読んでいただけると幸いだ。